◇ 経常収支の黒字が激減した = 財務省が発表した1-6月期の国際収支統計によると、経常収支の黒字額は3兆5057億円。昨年同期に比べると63.1%も減少した。実額でみると6兆0021億円も減っている。原因は貿易収支が5兆6688億円の大幅な赤字になったため。その原因は原油や資源などの価格騰貴と円安の影響で、輸入代金が前年比40.8%も増加したためである。
経常収支は、日本と外国とのおカネのやり取りをまとめた統計。貿易収支と第1次所得収支、サービス収支の3部門で成り立っている。このうち貿易収支が大赤字となったが、外国との投資のやり取りを示す第1次所得収支は12兆8728億円の黒字。サービス収支は外国人観光客の減少で2兆4947億円の赤字だった。所得収支の黒字によって、経常収支はなんとか黒字を保った格好となっている。
居酒屋‟ニッポン”の経営状態はこうだ。客の入りはまずまずで、売り上げは順調に伸びている。ただ材料費が高騰、特に光熱費が大幅に増加した。このコスト高のため、大幅な減益に陥っている。ただ巨額の株式を保有、多額の配当収入がある。その結果、決算上は黒字を維持することが出来た。だが、こういう経営状態なので、従業員の賃上げには消極的にならざるをえない。
光熱費の値上がりは、今後も続きそうだ。しかし経営者は、効率の悪い旧式の調理設備を新しくしようとは考えない。また太陽光発電などを取り入れて、少しでも電気代を安くしようという気もない。つまり経営努力という点では、かなり問題があると言えるだろう。世界的なインフレが収まり、原材料や光熱費が値下がりすることだけを待っているようにも思われる。こうした居酒屋、先行きはどうなることやら。心配である。
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
経常収支は、日本と外国とのおカネのやり取りをまとめた統計。貿易収支と第1次所得収支、サービス収支の3部門で成り立っている。このうち貿易収支が大赤字となったが、外国との投資のやり取りを示す第1次所得収支は12兆8728億円の黒字。サービス収支は外国人観光客の減少で2兆4947億円の赤字だった。所得収支の黒字によって、経常収支はなんとか黒字を保った格好となっている。
居酒屋‟ニッポン”の経営状態はこうだ。客の入りはまずまずで、売り上げは順調に伸びている。ただ材料費が高騰、特に光熱費が大幅に増加した。このコスト高のため、大幅な減益に陥っている。ただ巨額の株式を保有、多額の配当収入がある。その結果、決算上は黒字を維持することが出来た。だが、こういう経営状態なので、従業員の賃上げには消極的にならざるをえない。
光熱費の値上がりは、今後も続きそうだ。しかし経営者は、効率の悪い旧式の調理設備を新しくしようとは考えない。また太陽光発電などを取り入れて、少しでも電気代を安くしようという気もない。つまり経営努力という点では、かなり問題があると言えるだろう。世界的なインフレが収まり、原材料や光熱費が値下がりすることだけを待っているようにも思われる。こうした居酒屋、先行きはどうなることやら。心配である。
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫