◇ 日経平均は5年で2.3倍に = 2016年の日経平均は1万9114円37銭で終わった。ことしの上げ幅はわずかに81円。かろうじて、12年から数えて5年連続の上げ相場となった。この5年間の上げ幅は1万0659円、上昇率は2.3倍に達している。こうした数字を眺めていると、東京株式市場は順風満帆のようにも見えてくる。だが、ことしの相場は大荒れだった。
とにかく株価の上下動が激しかった。最も下落したのはイギリスのEU離脱が明らかになった6月24日。日経平均は1296円と、史上第8位の下げを記録した。東証1部では1954銘柄が下げたが、これは過去最大。次いでアメリカの大統領選挙でトランプ候補の当選が伝わった11月9日、日経平均は920円の下げを演じている。
ところが、このとき株価はあくる日に大きく反発した。11月10日の日経平均は1092円と、史上第13位の上昇を記録している。ことし日経平均は2月15日にも1069円上げた。このときは特別な事件もなく、割安感が強まった日本株に買いが集中したのが原因。こうして、ことしの日経平均は2度にわたって1000円を超す値上がりを記録したが、これは24年ぶりのことである。
ことしを前半と後半に分けてみると、前半の日経平均は3458円の下落。それを後半で取り戻した。特にアメリカ大統領選挙後、トランプ政権の経済政策に対する期待が高まったことから、株価は一気に盛り返した形。投資家別にみると、外国人投資家と国内の個人投資家は1年を通じて売り越し。これを日銀とGRIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など機関投資家の買い越しで埋め切った。
≪30日の日経平均 = 下げ -30.77円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
とにかく株価の上下動が激しかった。最も下落したのはイギリスのEU離脱が明らかになった6月24日。日経平均は1296円と、史上第8位の下げを記録した。東証1部では1954銘柄が下げたが、これは過去最大。次いでアメリカの大統領選挙でトランプ候補の当選が伝わった11月9日、日経平均は920円の下げを演じている。
ところが、このとき株価はあくる日に大きく反発した。11月10日の日経平均は1092円と、史上第13位の上昇を記録している。ことし日経平均は2月15日にも1069円上げた。このときは特別な事件もなく、割安感が強まった日本株に買いが集中したのが原因。こうして、ことしの日経平均は2度にわたって1000円を超す値上がりを記録したが、これは24年ぶりのことである。
ことしを前半と後半に分けてみると、前半の日経平均は3458円の下落。それを後半で取り戻した。特にアメリカ大統領選挙後、トランプ政権の経済政策に対する期待が高まったことから、株価は一気に盛り返した形。投資家別にみると、外国人投資家と国内の個人投資家は1年を通じて売り越し。これを日銀とGRIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など機関投資家の買い越しで埋め切った。
≪30日の日経平均 = 下げ -30.77円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】