◇ 日経平均は年間1347円の上昇だった = 日経平均は今週9円の値上がり。海外投資家はお休みムード、薄商いのなか21年の商いを終えた。終り値は2万8792円。年間1347円の値上がりで、上昇率は4.9%だった。世界の株式市場を眺めてみると、29日の時点でダウ平均の年初来上昇率は19.99%、ドイツのDAX指数は15.55%、中国の上海総合指数は6.18%。こうした比較からみて、日本株は‟独り負け”ではないにしても、‟負け組”に入ったと言えるだろう。
‟一人勝ち”の様相を呈したのはアメリカ株。ダウ平均・SP500・ナスダックともに、史上最高値を更新した。強大な資金吸収力を発揮して、コロナやFRBによる金融緩和政策の縮小、さらには米中間の経済摩擦、エネルギー価格の高騰、異常気象などの障害を乗り越えて続伸した。悪材料が出て株価が下がっても、すぐに大量の買いが入って大幅に上げる。そんな繰り返しの1年だった。
日経平均も何回か3万円の大台に乗せている。特に9月中旬には3万0670円まで上昇した。しかし、その後は力強さに欠け、最後は2万9000円を割り込んで終わった。アメリカに比べると、日本のコロナ禍ははるかに軽微だと言えるだろう。にもかかわらず、株価の上昇率は小さかった。岸田新内閣の大型財政支出が実現しても、株価は上がらなかった。なぜだろう。
少子高齢化ガ進み、人口が減る。日本の潜在成長力が低下しつつあることは確かだ。しかし、そうしたなかで日本がどのようにして成長率を高めようとしているのか。日本経済の将来像を、どのように描いているのか。そこが判然としない。いま日本株の7割近くは、外国人投資家が買っている。その不安が、海外投資家の日本株離れを惹き起こしているのではないか。
≪30日の日経平均 = 下げ -115.17円≫
【今週の日経平均予想 = 4勝0敗】
‟一人勝ち”の様相を呈したのはアメリカ株。ダウ平均・SP500・ナスダックともに、史上最高値を更新した。強大な資金吸収力を発揮して、コロナやFRBによる金融緩和政策の縮小、さらには米中間の経済摩擦、エネルギー価格の高騰、異常気象などの障害を乗り越えて続伸した。悪材料が出て株価が下がっても、すぐに大量の買いが入って大幅に上げる。そんな繰り返しの1年だった。
日経平均も何回か3万円の大台に乗せている。特に9月中旬には3万0670円まで上昇した。しかし、その後は力強さに欠け、最後は2万9000円を割り込んで終わった。アメリカに比べると、日本のコロナ禍ははるかに軽微だと言えるだろう。にもかかわらず、株価の上昇率は小さかった。岸田新内閣の大型財政支出が実現しても、株価は上がらなかった。なぜだろう。
少子高齢化ガ進み、人口が減る。日本の潜在成長力が低下しつつあることは確かだ。しかし、そうしたなかで日本がどのようにして成長率を高めようとしているのか。日本経済の将来像を、どのように描いているのか。そこが判然としない。いま日本株の7割近くは、外国人投資家が買っている。その不安が、海外投資家の日本株離れを惹き起こしているのではないか。
≪30日の日経平均 = 下げ -115.17円≫
【今週の日経平均予想 = 4勝0敗】