経済なんでも研究会

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ネットが テレビを追い抜く : 広告費

2017-04-14 08:04:10 | 広告
◇ ことし中に世界でも日本でも = イギリスの調査会社ゼニス・オプティメディアの集計によると、17年のネット広告費は前年より13%増えて2050億ドル(約22兆5000億円)に達する見込み。一方、テレビ広告費は前年比1%増の1920億ドルになると推計される。このため1996年に新聞を抜いて最大の広告媒体となったテレビは、21年ぶりに首位の座をネットに明け渡すことになった。

スマホやパソコンを媒体とするネット広告は、1995年に登場したばかり。そこから驚くべき急成長を遂げ、その広告費は08年には雑誌を、12年には新聞を上回った。広告全体に占めるシェアも、16年には34%、17年は37%に達する見通し。最近は差別やテロ行為を助長するような内容の広告まで現われて社会問題化しているが、それでも増加の勢いは衰えていない。

日本でも、傾向は全く同じ。電通の集計によると、16年のネット広告費は1兆3100億円だった。この金額は新聞の5431億円をはるかに上回るが、テレビの1兆9657億円には及ばない。しかしネット広告費はこのところ年々倍増しており、17年中には順位の逆転が十分にありうる。

16年の状況をみると、テレビ広告費はまだ増加している。しかし新聞や雑誌は、大幅に広告費が減少した。テレビも多少はネットに食われているが、ネットは活字媒体の広告費を大きく取り込んだようにみえる。このため新聞や雑誌も最近は電子媒体の普及に力を入れているが、その大半は有料だ。無料で読者に届くネット媒体に、対抗できるのだろうか。

      ≪13日の日経平均 = 下げ -125.77円≫

      ≪14日の日経平均は? 予想 = 下げ


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