◇ インフレ懸念が縮小して株高 = ダウ平均は先週322ドルの値上がり。終り値は2週間ぶりに3万4500ドル台に乗せた。雇用の改善が予想を下回り、FRBによる緩和政策の修正が遠のいたという観測。それにも増して株価を押し上げる材料となったのは、やはりコロナの鎮静化で景気の先行き見通しが好転していること。それに伴うインフレの心配は、それほど大きくないという見方さえ広まって、投資家を安心させた。
日経平均も先週は832円の値上がり。終り値はこちらも2週間ぶりに2万9000円台に乗せた。東京・大阪などに発令中の緊急事態宣言が再延長されるなど、コロナの状況はいぜん芳しくない。企業業績の先行き見通しも、慎重になっている。にもかかわらず続伸したのは、ニューヨークの活況に引きずられたため。形のうえでは、3万円の大台回復を目指すところまできた。
アメリカ経済の先行きは、明るさを増している。したがってダウ平均が史上最高値を更新する可能性は、決して小さくない。しかし高値警戒も強まっており、一気に上昇というわけにはいかないだろう。ダウが足踏みすれば、日経平均も足取りは重くなる。今週はニューヨーク市場でさらにバブル・モードが高まるか、それとも利益確定売りが強まるか。そこが焦点になるだろう。
今週は31日に、4月の鉱工業生産と商業動態統計、5月の消費動向調査と住宅着工戸数。1日に、1-3月期の法人企業統計と5月の新車販売。4日に、4月の家計調査。アメリカでは1日に、5月のISM製造業景況指数。3日に、5月の非製造業景況指数。4日に、5月の雇用統計。また中国が31日に、5月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪31日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均も先週は832円の値上がり。終り値はこちらも2週間ぶりに2万9000円台に乗せた。東京・大阪などに発令中の緊急事態宣言が再延長されるなど、コロナの状況はいぜん芳しくない。企業業績の先行き見通しも、慎重になっている。にもかかわらず続伸したのは、ニューヨークの活況に引きずられたため。形のうえでは、3万円の大台回復を目指すところまできた。
アメリカ経済の先行きは、明るさを増している。したがってダウ平均が史上最高値を更新する可能性は、決して小さくない。しかし高値警戒も強まっており、一気に上昇というわけにはいかないだろう。ダウが足踏みすれば、日経平均も足取りは重くなる。今週はニューヨーク市場でさらにバブル・モードが高まるか、それとも利益確定売りが強まるか。そこが焦点になるだろう。
今週は31日に、4月の鉱工業生産と商業動態統計、5月の消費動向調査と住宅着工戸数。1日に、1-3月期の法人企業統計と5月の新車販売。4日に、4月の家計調査。アメリカでは1日に、5月のISM製造業景況指数。3日に、5月の非製造業景況指数。4日に、5月の雇用統計。また中国が31日に、5月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪31日の日経平均は? 予想 = 下げ≫