経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

なぜなのか? トヨタが五輪CMを中止

2021-07-22 07:55:58 | テレビ
◇ 根は浅いのか深いのか = トヨタ自動車は19日「東京五輪・パラリンピックに関するテレビCMを中止する」「豊田章男社長はじめ同社関係者は、開会式に出席しない」と発表した。トヨタは五輪・パラリンピックの最大級スポンサー。今回も3340台の車両を提供するなど、大会の開催には協力してきた。それが、どうしてテレビCMを止めるのか。関係者の間で、大きな憶測を呼んでいる。

CM中止の理由について、トヨタの長田執行役員は「いろいろなことが理解されていない五輪になりつつある。アスリートが集中できることを、いちばんに考えたい」と説明した。だが、この言い回しでは何のことだか判らない。だから憶測だけが独り歩きしている。味の素やNTT、アサヒビールなどの大スポンサーも、対応をどうするのか考え始めたという。もし追随するスポンサーが続出すると、民間テレビ局や広告会社は経営的な損失を免れない。

大会の運営については、紆余曲折があった。たとえば有観客か無観客か。そんな曲折の経緯が、スポンサー側には全く報告されなかった。トヨタはそれを怒っているのだという推測もある。だが、それなら組織委員会が詫びを入れれば、トヨタも怒りを鎮めるかもしれない。問題の根は浅いと言えるだろう。

世論調査の結果をみると、オリンピックの開催に批判的な回答が予想外に多い。コロナ禍のさなかに強行することへの批判もあるが、その根底には肥大化し、カネまみれになったオリンピックそのものへの反発がある。そんなときにCMを出せば、企業のイメージを悪くする危険がある。トヨタがそう考えたのであれば、根はずっと深い。

        ≪21日の日経平均 = 上げ +159.84円≫

        【今週の日経平均予想 = 3勝0敗】     
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TV局の困惑 “密”の収録が出来ない!

2020-05-15 06:48:56 | テレビ
◇ 再放送・再編集でどこまでもつか = “3密”からの回避で、テレビ局が弱り果てている。ニュース番組などもキャスターが異常に離れて座り、出演者はリモート中継で窓ワクのなかから喋る。もっともニュース番組は見た目よりも内容が大事だから、これでいいかもしれない。しかし大勢の観客を入れる番組は、収録ができない。音楽やバラエティー番組など、多くが制作中止に追い込まれた。

たとえばNHKの「のど自慢」も収録ストップ。テレビ東京の「鑑定団」もダウン。過去に放送した番組を再編集して、なんとか急場をしのいでいる。旅番組なども、海外へは行けない。国内でも大勢のスタッフが移動することは、かなり難しくなった。なかには観客なしの歌番組も現われたが、どうも盛り上がりには欠けるようだ。

スポーツ番組は、サッカーにしても野球にしても、試合そのものが無くなってしまった。仕方なく過去の名勝負・名場面を映しているが、緊迫感は生まれない。アニメ番組なら関係ないと思っていたら、制作現場が3密のために「サザエさん」の新作が出来なくなったと聞いて驚いた。

ただ再放送・再編集番組が多くなると、制作費はそうとうに安くなる。また外出規制でステイ・ホームなら、テレビの視聴率は上がるはずだ。テレビ局の経営にとっては、大きなプラス材料である。だが再放送も、やがてはネタが尽きてくる。こういう状態にあってもチエを出して新機軸を切り拓いたテレビ局が、コロナ後にはのし上がることになるだろう。

       ≪14日の日経平均 = 下げ -352.27円≫

       ≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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お節介すぎる TVの天気予報

2018-10-13 07:36:20 | テレビ
◇ 日本人をダメにする? = 猛暑やら台風やらで、この夏はテレビの天気予報を見る回数がめっきり増えた。最近の予報はよく当たるので、とても役立っている。だが予報の元は気象庁が発表するデータだけなので、内容の差別化はきわめて難しい。そこで各テレビ局は、何とか特色を出そうと懸命だ。その結果が天気予報番組のバラエティ化になってきたように思うのだが、どうだろう。

その一環かもしれないが、近ごろの天気予報はお節介すぎる。花粉情報や洗濯情報ぐらいはいいが、たとえば「半袖でいいでしょう」とか「折りたたみ傘を持って行った方がいい」とか。人によって暑さに対する感じ方は違うだろう。半袖にするか、傘を持って行くかぐらいは、自分で決めたらいい。子どもの時からテレビの言う通りにする習慣が付くと、自分で考える力が衰退し、日本人はダメになるかも。

差別化は、気象に関する知識でやったらいい。たとえば「高気圧や低気圧はどこで、どうして生まれるのか」「台風はなぜ時計の反対回りなのか」「南半球ではどっち回り」・・・。若い女性が愛嬌を振りまく番組ではなくて、一種の教養番組にしたらどうだろう。その方が視聴率も上がるのでは。

もう1つ、難しい問題がある。それは降雨量や風速など災害に関する予報が、ややオーバーに伝えられる傾向がみられること。被害を最小限に食い止めるためには、オーバー目の予報が有効なのかもしれない。だがオーバーな警報がいつも出されると、人々はしだいに慣れてしまう。この重大な問題をどう解決するか。気象庁もテレビの天気予報担当者も、真剣に考えるべきだろう。

       ≪12日の日経平均 = 上げ +103.80円≫

       【今週の日経平均予想 = 3勝1敗】  
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