◇ 安倍退陣のショックは一過性 = ウオール街は活況に沸いている。ダウ平均は先週724ドルの値上がり。半年ぶりに2万8000ドル台を回復、さらに年初来高値も更新した。ナスダック指数は史上最高値を更新中。トランプ政権がコロナ回復者の血液を治療に使える決定をしたことが、主な上げ材料となっている。これで経済再生が早まるというわけだが、期待が先走りしている感じは否定できない。
日経平均は先週38円の値下がり。ニューヨーク市場の活況に引きずられて、週初は上げていた。しかし金曜日には「安倍退陣」のニュースが午後2時すぎに舞い込み、大きく下落した。一時は600円以上も売り込まれたが、終り値では326円安まで戻している。投資家も安倍首相の突然の辞任にはびっくりしたが、経済への悪影響はほとんどないと判断した結果だろう。
市場の関心は一気に、9月半ばに開く自民党の総裁選へと移行した。ただ誰が次期首相に選出されるとしても、政策が大きく変わる可能性は全くない。したがって安倍退陣のショックは一過性で、経済に対する悪影響もないと考えられるわけだ。この点に関して唯一の注意点は、選挙のあと自民党内の結束が乱れないかどうかだろう。
今週は31日に、7月の鉱工業生産、商業動態統計、8月の消費動向調査。1日に、4-6月期の法人企業統計、7月の労働力調査、8月の新車販売。アメリカでは1日に、8月のISM製造業景況指数。2日に、7月の貿易統計、8月のISM非製造業景況指数。4日に、8月の雇用統計。また中国が31日に、8月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪31日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週38円の値下がり。ニューヨーク市場の活況に引きずられて、週初は上げていた。しかし金曜日には「安倍退陣」のニュースが午後2時すぎに舞い込み、大きく下落した。一時は600円以上も売り込まれたが、終り値では326円安まで戻している。投資家も安倍首相の突然の辞任にはびっくりしたが、経済への悪影響はほとんどないと判断した結果だろう。
市場の関心は一気に、9月半ばに開く自民党の総裁選へと移行した。ただ誰が次期首相に選出されるとしても、政策が大きく変わる可能性は全くない。したがって安倍退陣のショックは一過性で、経済に対する悪影響もないと考えられるわけだ。この点に関して唯一の注意点は、選挙のあと自民党内の結束が乱れないかどうかだろう。
今週は31日に、7月の鉱工業生産、商業動態統計、8月の消費動向調査。1日に、4-6月期の法人企業統計、7月の労働力調査、8月の新車販売。アメリカでは1日に、8月のISM製造業景況指数。2日に、7月の貿易統計、8月のISM非製造業景況指数。4日に、8月の雇用統計。また中国が31日に、8月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪31日の日経平均は? 予想 = 上げ≫