◇ 悪材料は3つの政治問題 = 株式市場や為替市場では最近“恐怖指数”という言葉が、よく引き合いに出される。この指数が上がると、株価や為替相場の変動が大きくなり、株安や円高になりやすい。ことしは2月から株安と円高が進んだが、このとき恐怖指数は上昇していた。先週は株価が反発、円も下落したが、恐怖指数は下がっている。このため関係者は恐怖指数の動きに注目、この指数に連動する投資信託まで発売された。
恐怖指数はVIXと呼ばれ、シカゴのオプション取引所が考案した指標。投資家の不安感を数値化したもので、主要500社の取り引きデータを基に算出する。先進国の市場では同様の指標が開発されており、日本でも日経新聞が主要225銘柄のデータを使って算出。日経VI(Volatility Index)として発表している。
市場を取り巻く環境が平静な場合、恐怖指数は10-20を示している。それがことし2月6日には50を超え、日経平均は1000円を上回る暴落となった。アメリカの長期金利が跳ね上がり、前日のダウ平均が1175ドルも下げたためだった。それが先週末の日経VIは22.55まで低下している。市場を取り巻く環境が、それだけ平静さを取り戻してきたわけだ。
いま日経VIを動かしている要因は、政治的な3つの問題。北朝鮮、アメリカの保護貿易、そして森友問題。このうち北朝鮮は南北会談や米朝会談がセットされて、緊張感が和らいだ。米中間の貿易戦争も、話し合いによる解決の見方が出てきた。森友問題もピークは越えた感じがある。このため日経VIは低下した。しかし3つの政治問題は、いずれも決着したわけではない。いつまた恐怖指数が上昇しても、おかしくはない状況である。
≪3日の日経平均 = 下げ -96.29円≫
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
恐怖指数はVIXと呼ばれ、シカゴのオプション取引所が考案した指標。投資家の不安感を数値化したもので、主要500社の取り引きデータを基に算出する。先進国の市場では同様の指標が開発されており、日本でも日経新聞が主要225銘柄のデータを使って算出。日経VI(Volatility Index)として発表している。
市場を取り巻く環境が平静な場合、恐怖指数は10-20を示している。それがことし2月6日には50を超え、日経平均は1000円を上回る暴落となった。アメリカの長期金利が跳ね上がり、前日のダウ平均が1175ドルも下げたためだった。それが先週末の日経VIは22.55まで低下している。市場を取り巻く環境が、それだけ平静さを取り戻してきたわけだ。
いま日経VIを動かしている要因は、政治的な3つの問題。北朝鮮、アメリカの保護貿易、そして森友問題。このうち北朝鮮は南北会談や米朝会談がセットされて、緊張感が和らいだ。米中間の貿易戦争も、話し合いによる解決の見方が出てきた。森友問題もピークは越えた感じがある。このため日経VIは低下した。しかし3つの政治問題は、いずれも決着したわけではない。いつまた恐怖指数が上昇しても、おかしくはない状況である。
≪3日の日経平均 = 下げ -96.29円≫
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫