経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

新聞に モノ申す

2021-10-15 08:11:59 | 新聞
◇ 要らない情報が多すぎる = 全国紙も地方紙も、結構なスペースを割いて天気予報を載せている。だが、この気象情報は何時間前のものだろう。紙面の編集→印刷→発送→配達にかかる時間を考えると、かなり古いものに違いない。テレビやSNSは、気象庁の発表を即座に流している。人々はどちらを信用するだろうか。いったい新聞の天気予報欄を読む人は、どれほどいるのだろうか。

夕刊に大きな見出しで「午前の株価、急騰」という記事が載っている。だが午後は急反落し、読者がその記事を読むころには前日比で下落していることも少なくない。なにか騙されたような気さえしてしまう。すべての新聞ではないが、まだ夕刊に相場表を載せている新聞がある。これも読者の手に届くころは、終り値が出ているのだから無意味だろう。

社説にも疑問がある。なにも主張せず、ただ事件を解説しているだけの社説をよく見る。また乱暴な主張をする社説もないではない。たとえば「アルカイダは自制せよ」なんて書いても、どうなるんだ。社説として取り上げるべき適切なテーマがないときは、社説を休んだらどうか。ムリに創作した論説を読まされるのは、やりきれない。

新聞はいま、テレビとSNSに浸食されて苦戦している。電子版を立ち上げても伸び悩み。あのニューヨーク・タイムズは、昨年からテレビ番組表の掲載を止めてしまった。理由は「多くの読者がテレビやSNSで調べるからだ」という。新聞はよく苦境に陥った企業や業界に対して「改革が必要」と解説する。いまこそ新聞自体が、改革を必要としているのではないか。きょうから新聞週間。

       ≪14日の日経平均 = 上げ +410.65円≫

       ≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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アブナイ 経済解説記事

2018-07-21 07:21:52 | 新聞
◇ アイスの世帯当たり支出額 = 日経新聞に「アイスの世帯当たり支出額  首位金沢、2位富山」という記事が載っていた。家計調査でアイスクリームとシャーベットの年間支出額を県庁所在地で比べると、トップは金沢市の1万1324円。第2位は富山市で、北陸地方でよく食べられていると書いてある。全国で最も少ないのは和歌山市だった。

北陸地方で支出が多いことについて、この地方には甘党が多いとか、冬もこたつを囲んで食べる習慣があるとか解説していた。読者は多分「なるほど」と納得してしまうだろう。しかし家計調査から、こういう結論を引き出すことには危険がある。総務省が毎月実施している家計調査は、全国の約9000世帯を対象にした抽出調査。

だから金沢市にしても富山市にしても、対象となる世帯数はそんなに多くない。したがって調査の対象になった世帯が、たまたまアイス大好きというケースもないではない。もっとありうるのは、新聞で報道されることにより、対象となった世帯が“責任感”を感じる可能性だ。通常よりたくさん購入したり、調査票に水増しして記入してしまう。

ギョウザについても、同様の問題が生じている。これは家計調査が悪いわけではなく、そこからこういう記事を書くマスコミの方が間違っている。アイスやギョウザの消費順位を調べるのなら、各地域の小売販売額を世帯数で割って算出すべきだろう。これには手間がかかるけれども。

       ≪20日の日経平均 = 下げ -66.80円≫

       【今週の日経平均予想 = 2勝2敗】   

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新聞は 1日たてば ただの紙

2018-04-28 08:22:03 | 新聞
☆ 紙面改革に精を出すべし = 新聞の発行部数が、大幅に減少している。日本ABC協会が集計した日刊紙の総販売部数は、昨年11月時点で3663万部。前年に比べて126万部も減った。テレビやネットに浸食された結果だといわれるが、新聞自体も本当に読者のニーズに応えているのか。真剣に点検してみる必要があるだろう。たとえば――。

一部の新聞は夕刊に、まだ前場の株価を大きく掲載している。その夕刊が読者の手元に届くころには、もう市場の取り引きは終わっている。だから「前場で200円上げ」と報じた夕刊を手にしながら、テレビの「終り値は100円安」という画面を見ることになりかねない。これでは旧聞であり、新聞とは言いがたい。

天気予報も同様だ。新聞が載せる天気予報は、どうしても数時間前のデータで作成される。テレビやネットが流す情報とは、正確性の面でも太刀打ちできない。このように時間差の点でテレビやネットに勝てない情報は、すべて捨て去るべきだ。そのスペースを使って、もっと読者が読みたがる情報を開発してもらいたい。

社説にも問題がある。全く解説の域を出ない社説。たとえば「イスラム国はテロを止めろ」という類いの、相手の耳には届きそうにない一方的な主張など。読者をバカにしているように思われる。もう1つは死亡記事。○○議員の母とか、××社長の父とか。載せるのが悪いとは言わない。載せる基準が曖昧で、読者は“コネ”を感じ取る。それが新聞の中立公正にまで響くことが怖い。

       ≪27日の日経平均 = 上げ +148.26円≫

       【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】   

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