◇ 芳しくない日本の評判 = COP28の会場で、日本の評判はあまりよくない。口先ばかりで実行が伴わない国、という評価である。たとえば岸田首相は演説で「日本はCO₂排出対策を講じていない石炭火力発電所の新設はしない」と力説した。だが、いま稼働している石炭火力発電所を削減するのかどうかについては、全く触れていない。また「再生可能エネルギーを30年までに3倍に拡大する」ことに賛同したが、日本政府の計画だと2倍にも届かない。
「気候行動ネットワーク」という国際環境NGOが、毎年COP28に合わせて‟化石賞”を出している。地球温暖化対策に後ろ向きな国に与える不名誉な賞だ。日本はことしも受賞、これで4回目である。彼らからみると、日本はG7(先進主要7か国)のなかで唯一のダメな国。そのくせ日本企業は新興国に対して、温暖化対策の製品や技術を売りまくる。まず日本国内で使ったらどうだと、批判しているわけだ。
日本の電源構成をみてみよう。22年度の場合、火力は全体の72.7%、このうち石炭は30.8%を占める。再生エネルギーは21.7%、原子力は5.6%に過ぎない。そして30年度の目標は火力が41.0%、うち石炭が19%。再生エネルギーは36-38%、原子力は20-22%となっている。つまり政府の計画では、30年の再生エネルギーは1.7倍にしかならない。それなのに国際会議では「3倍」に賛同しているのだ。
産油国や新興国までが参加したCOP28では、化石燃料の廃止で合意できなかった。しかしG7はアメリカとフランスが主導して「石炭火力発電を禁止する有志連合」を立ち上げた。しかし日本は、ここにも参加しなかった。こういう日本の姿勢をみて、海外諸国がどのように感じるか。不思議なことに、COP28を取材した日本のマスコミはこんな日本の評判をほとんど伝えてこなかった。
≪21日の日経平均 = 下げ -535.47円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
「気候行動ネットワーク」という国際環境NGOが、毎年COP28に合わせて‟化石賞”を出している。地球温暖化対策に後ろ向きな国に与える不名誉な賞だ。日本はことしも受賞、これで4回目である。彼らからみると、日本はG7(先進主要7か国)のなかで唯一のダメな国。そのくせ日本企業は新興国に対して、温暖化対策の製品や技術を売りまくる。まず日本国内で使ったらどうだと、批判しているわけだ。
日本の電源構成をみてみよう。22年度の場合、火力は全体の72.7%、このうち石炭は30.8%を占める。再生エネルギーは21.7%、原子力は5.6%に過ぎない。そして30年度の目標は火力が41.0%、うち石炭が19%。再生エネルギーは36-38%、原子力は20-22%となっている。つまり政府の計画では、30年の再生エネルギーは1.7倍にしかならない。それなのに国際会議では「3倍」に賛同しているのだ。
産油国や新興国までが参加したCOP28では、化石燃料の廃止で合意できなかった。しかしG7はアメリカとフランスが主導して「石炭火力発電を禁止する有志連合」を立ち上げた。しかし日本は、ここにも参加しなかった。こういう日本の姿勢をみて、海外諸国がどのように感じるか。不思議なことに、COP28を取材した日本のマスコミはこんな日本の評判をほとんど伝えてこなかった。
≪21日の日経平均 = 下げ -535.47円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫