◇ 2043兆円という恐るべき金額 = 日銀が発表したことし1-3月期の資金循環統計によると、個人が保有する金融資産は3月末時点で合計2043兆円だった。前年比1.1%の増加で、過去最高の金額。内訳は現金・預金が1107兆円で1.7%の増加。株式が226兆円で2.7%の増加、投資信託は90兆円で0.6%の減少だった。相変わらず現金・預金に対する志向が強いが、そうしたなかで株式の価値増大が目立っている。
ところが22年度の株価は、それほど好調ではなかった。たとえば日経平均は、年度を通じて0.8%の上昇にとどまっている。またダウ平均は4.5%下落している。平均株価がこんな調子なのに、なぜ個人の保有する株価が2.7%も増加したのだろう。もっとも資金循環統計は、個人=法人=政府間のカネの流れをマクロ的に掴んだもの。だから誤差が出るのかもしれないと考えていた。
東京・名古屋・福岡・札幌の4取引所が6日、22年度の個人株主数を発表した。それによると、株主数は6982万人で過去最大に。前年より521万人増加した。そして3月末の保有残高は131兆2553億円、前年を10兆0530億円上回ったという。ここで注意すべき点は、各取引所の間で名寄せが出来ていないこと。だから株主数は延べ人数で大きく出る。しかし保有残高やその伸び率には、影響がないはずだ。
資金循環統計には、非上場の株式や外国株式への投資も含まれる。証券取引所の発表には、海外投資の一部がカウントされないのかもしれない。だが、それにしても誤差が大きすぎる。経済統計にはよくあることだと言ってしまえばそれまでだが、なんとも落ち着かない。株高が個人の金融資産をかさ上げしたことは、確かなのだが。
≪13日の日経平均 = 上げ +475.40円≫
≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ところが22年度の株価は、それほど好調ではなかった。たとえば日経平均は、年度を通じて0.8%の上昇にとどまっている。またダウ平均は4.5%下落している。平均株価がこんな調子なのに、なぜ個人の保有する株価が2.7%も増加したのだろう。もっとも資金循環統計は、個人=法人=政府間のカネの流れをマクロ的に掴んだもの。だから誤差が出るのかもしれないと考えていた。
東京・名古屋・福岡・札幌の4取引所が6日、22年度の個人株主数を発表した。それによると、株主数は6982万人で過去最大に。前年より521万人増加した。そして3月末の保有残高は131兆2553億円、前年を10兆0530億円上回ったという。ここで注意すべき点は、各取引所の間で名寄せが出来ていないこと。だから株主数は延べ人数で大きく出る。しかし保有残高やその伸び率には、影響がないはずだ。
資金循環統計には、非上場の株式や外国株式への投資も含まれる。証券取引所の発表には、海外投資の一部がカウントされないのかもしれない。だが、それにしても誤差が大きすぎる。経済統計にはよくあることだと言ってしまえばそれまでだが、なんとも落ち着かない。株高が個人の金融資産をかさ上げしたことは、確かなのだが。
≪13日の日経平均 = 上げ +475.40円≫
≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ≫