◇ 原動力はやっぱり‟カネ余り” = 日経平均株価は3万3464円で、大納会を終了した。この1年間の上げ幅は7369円。なんと年間としては、史上3番目の上昇幅である。1月4日の大発会は2万5717円、その時点でこんな好成績を予想した人は少なかったに違いない。そこから年の前半はコロナ規制の解除、円安の進行による企業の利益増大、それに著名投資家ウォーレン・パフェット氏の日本株買い入れなどがあって、株価は上昇。後半は上げ足を鈍らせたが、それでも高値圏で推移した。
ウクライナ戦争の長期化によって、エネルギー・資源・食料の国際価格が高騰。円安の影響も加わって、国内の物価も上昇を続けた。しかし日銀は超金融緩和政策を継続、‟カネ余り”状態がいぜん続く。外国人投資家にとっては超低金利で安い円を借り入れ、これを株式投資に回す。こんなに気楽な投資環境は、なかなか見つからなかったに違いない。そして、これまた予想をはるかに上回ったニューヨーク市場の株価も、常に東京市場の下支えとなった。
ダウ平均株価は28日の終り値が3万7710ドル、また史上最高値を更新している。ここまでで年初来の上げ幅は4563ドル。FRBが政策金利を急速に引き上げたにもかかわらず、上昇したのだから凄い。さすがに利上げがあると下げたが、すぐに利上げの終了を期待して上げた。FRBによる量的引き締めがまだ十分でなく、投資資金があり余っていたことが、株価を下支えしたと言える。
特に11月以降は、株価が急騰した。FRBが政策金利の据え置きを続けたためで、市場では来年の利下げに期待をかけるようになった。このため12月中旬からは、連日のように史上最高値を更新中。来年になってもニューヨーク市場の強気相場は続きそうだ。当面の目標は3万8000ドルだが、近く4万ドルの大台乗せも夢ではないとみる人が多い。
≪29日の日経平均 = 下げ -75.45円≫
【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】
ウクライナ戦争の長期化によって、エネルギー・資源・食料の国際価格が高騰。円安の影響も加わって、国内の物価も上昇を続けた。しかし日銀は超金融緩和政策を継続、‟カネ余り”状態がいぜん続く。外国人投資家にとっては超低金利で安い円を借り入れ、これを株式投資に回す。こんなに気楽な投資環境は、なかなか見つからなかったに違いない。そして、これまた予想をはるかに上回ったニューヨーク市場の株価も、常に東京市場の下支えとなった。
ダウ平均株価は28日の終り値が3万7710ドル、また史上最高値を更新している。ここまでで年初来の上げ幅は4563ドル。FRBが政策金利を急速に引き上げたにもかかわらず、上昇したのだから凄い。さすがに利上げがあると下げたが、すぐに利上げの終了を期待して上げた。FRBによる量的引き締めがまだ十分でなく、投資資金があり余っていたことが、株価を下支えしたと言える。
特に11月以降は、株価が急騰した。FRBが政策金利の据え置きを続けたためで、市場では来年の利下げに期待をかけるようになった。このため12月中旬からは、連日のように史上最高値を更新中。来年になってもニューヨーク市場の強気相場は続きそうだ。当面の目標は3万8000ドルだが、近く4万ドルの大台乗せも夢ではないとみる人が多い。
≪29日の日経平均 = 下げ -75.45円≫
【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】