◇ 売り上げは36年ぶりの低水準 = 日本百貨店協会の発表によると、全国百貨店の16年の売り上げは5兆9780億円で前年を2.9%下回った。売上高が6兆円を割り込んだのは1980年以来36年ぶりのこと。ピークだった91年の9兆7130億円に比べると、4割も減少してしまった。専門家によると、売り上げが6兆円を割り込むと利益は出せないという。デパート業界は存続の危機に立たされている。
地域別にみると、10大都市のデパートが売り上げ2.5%減。その他地域のデパートも3.7%減少した。商品別では衣料品の売り上げが5.8%と大きく落ち込んだ。家庭用品も5.2%、食料品は1.0%の減少で振るわず。原因は量販店やスーパー、それにネット通販にも浸食されたためとみられる。また外国人旅行者による爆買いが沈静したことも響いた。
たとえばデパート界の王者といわれた三越伊勢丹も苦戦を強いられている。昨年4-12月期の売上高は3484億円で、前年比2%の減少だった。経費の削減などコストの圧縮に努めたが、営業利益は前年を36%下回った。高島屋も今期は経常利益が4.7%減る見通しを立てている。
だが大丸松坂屋のように、なかには増収増益を見込むデパートもないではない。大丸東京店は立地条件を活かして、東京土産や駅弁の売り場を増やして成功したという。しかし多くのデパートは、店の配置も30年前のバブル時代のまま。1階には宝石や化粧品、地下には食料品が定番となっている。専門家は「かつての栄光を捨てて、立地を活かした特長のある店作り」を推奨しているが、デパート経営者にその勇気があるかどうか。
≪2日の日経平均 = 下げ -233.50円≫
≪3日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
地域別にみると、10大都市のデパートが売り上げ2.5%減。その他地域のデパートも3.7%減少した。商品別では衣料品の売り上げが5.8%と大きく落ち込んだ。家庭用品も5.2%、食料品は1.0%の減少で振るわず。原因は量販店やスーパー、それにネット通販にも浸食されたためとみられる。また外国人旅行者による爆買いが沈静したことも響いた。
たとえばデパート界の王者といわれた三越伊勢丹も苦戦を強いられている。昨年4-12月期の売上高は3484億円で、前年比2%の減少だった。経費の削減などコストの圧縮に努めたが、営業利益は前年を36%下回った。高島屋も今期は経常利益が4.7%減る見通しを立てている。
だが大丸松坂屋のように、なかには増収増益を見込むデパートもないではない。大丸東京店は立地条件を活かして、東京土産や駅弁の売り場を増やして成功したという。しかし多くのデパートは、店の配置も30年前のバブル時代のまま。1階には宝石や化粧品、地下には食料品が定番となっている。専門家は「かつての栄光を捨てて、立地を活かした特長のある店作り」を推奨しているが、デパート経営者にその勇気があるかどうか。
≪2日の日経平均 = 下げ -233.50円≫
≪3日の日経平均は? 予想 = 上げ≫