◇ 市場の典型的な口実づくりで急騰 = ダウ平均は先週1779ドルの値上がり。10月に入ってからは4週間の連騰で、この間の上げ幅は4156ドルに達した。特に金曜日は829ドルも上げている。理由はアップルの7-9月期決算が予想を上回ったこと。他の大手IT企業は減益だったが、予想ほど悪くなかったこと。これで「景気の先行きも、それほど落ち込まないかもしれない」という楽観的な見方が市場に広がった。
日経平均は先週215円の値上がり。終り値はかろうじて2万7000円を維持している。ニューヨークに乗り切れず、2万7000円を上回ると売られる展開が続いているようだ。驚いたのは、岸田内閣が事業規模71兆6000億円の超大型対策を発表した28日に240円も下げたこと。たしかに対策の中身には問題もあるが、それにしても冷ややかすぎる反応だった。
景気の落ち込みが小さいと予想されれば、FRBは強力な金融引き締めの手を緩めない。だから株は売りというのが、ニューヨーク市場の論理だった。それがここへきて全く反転、大きな買い材料となっている。株式市場独特の‟口実づくり”と言ってしまえばそれまでだが、やっぱりまだ投資資金が豊富なことの証明でもある。日経平均は今週ニューヨークを追って、上げで始まる。だがニューヨークの方は、反落してしまう公算が大きい。
今週は31日に、9月の鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。1日に、10月の新車販売。アメリカでは1日に、10月のISM製造業景況指数。3日に、9月の貿易統計、10月のISM非製造業景況指数。4日に、10月の雇用統計。またEUが31日に、7-9月期のGDP速報。中国が31日に、10月のPMI製造業・非製造業景況指数を発表する。なお2日には、FRBが0.75%の利上げを決定する見込み。
≪31日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週215円の値上がり。終り値はかろうじて2万7000円を維持している。ニューヨークに乗り切れず、2万7000円を上回ると売られる展開が続いているようだ。驚いたのは、岸田内閣が事業規模71兆6000億円の超大型対策を発表した28日に240円も下げたこと。たしかに対策の中身には問題もあるが、それにしても冷ややかすぎる反応だった。
景気の落ち込みが小さいと予想されれば、FRBは強力な金融引き締めの手を緩めない。だから株は売りというのが、ニューヨーク市場の論理だった。それがここへきて全く反転、大きな買い材料となっている。株式市場独特の‟口実づくり”と言ってしまえばそれまでだが、やっぱりまだ投資資金が豊富なことの証明でもある。日経平均は今週ニューヨークを追って、上げで始まる。だがニューヨークの方は、反落してしまう公算が大きい。
今週は31日に、9月の鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。1日に、10月の新車販売。アメリカでは1日に、10月のISM製造業景況指数。3日に、9月の貿易統計、10月のISM非製造業景況指数。4日に、10月の雇用統計。またEUが31日に、7-9月期のGDP速報。中国が31日に、10月のPMI製造業・非製造業景況指数を発表する。なお2日には、FRBが0.75%の利上げを決定する見込み。
≪31日の日経平均は? 予想 = 上げ≫