◇ ヤマを越えた原油の輸入価格 = 資源エネルギー庁の集計によると、1月16日時点でレギュラー・ガソリンの店頭価格は、全国平均で1㍑=130円90銭だった。前週より40銭の値上がりで、昨年11月末以来6週連続の上昇となっている。灯油の店頭価格は77円70銭で、こちらは13週連続の値上がり。だがガソリンや灯油の値上がりは、まもなく止まる見通しになってきた。
ガソリンの店頭価格は、昨年11月28日の125円60銭を底に上昇し始めた。ここからの6週間で4円30銭値上がりしたことになる。だが1月16日までの1週間では、上げ幅が40銭にまで縮小している。また16日時点での調査では、9つの県で値下がりしたという結果も出ている。これは正月の連休が終わったこともあるが、原油の輸入価格が値下がりに転じたことを反映し始めたためと考えられる。
原油の輸入価格は昨年11月ごろから上昇した。これはOPEC(石油輸出国機構)が減産で合意し、原油の国際価格が1バレル=40ドル付近から53ドル台にまで跳ね上がったこと。加えて円相場の下落が、輸入価格を押し上げる形となったためだ。しかし最近になって、この2つの要因が明らかに影響力を失ってきた。
原油の国際価格はOPECの減産で一時53ドル台まで上昇したが、最近はそこが天井になっている。主な理由はアメリカのシェール石油が生産を増やしているためだ。また円相場は118円台から114円台に下落した。これはトランプ新大統領の“口先介入”によるところが大きい。この結果、日本の原油輸入価格は下がり始めている。これが小売価格に波及するのに時間がかかるため、店頭価格はもう少し上がるかもしれない。だがピークは明らかに過ぎ去った。
≪19日の日経平均 = 上げ +177.88円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ガソリンの店頭価格は、昨年11月28日の125円60銭を底に上昇し始めた。ここからの6週間で4円30銭値上がりしたことになる。だが1月16日までの1週間では、上げ幅が40銭にまで縮小している。また16日時点での調査では、9つの県で値下がりしたという結果も出ている。これは正月の連休が終わったこともあるが、原油の輸入価格が値下がりに転じたことを反映し始めたためと考えられる。
原油の輸入価格は昨年11月ごろから上昇した。これはOPEC(石油輸出国機構)が減産で合意し、原油の国際価格が1バレル=40ドル付近から53ドル台にまで跳ね上がったこと。加えて円相場の下落が、輸入価格を押し上げる形となったためだ。しかし最近になって、この2つの要因が明らかに影響力を失ってきた。
原油の国際価格はOPECの減産で一時53ドル台まで上昇したが、最近はそこが天井になっている。主な理由はアメリカのシェール石油が生産を増やしているためだ。また円相場は118円台から114円台に下落した。これはトランプ新大統領の“口先介入”によるところが大きい。この結果、日本の原油輸入価格は下がり始めている。これが小売価格に波及するのに時間がかかるため、店頭価格はもう少し上がるかもしれない。だがピークは明らかに過ぎ去った。
≪19日の日経平均 = 上げ +177.88円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫