魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

悪いイメージの払拭

2007年02月03日 | ワイン ~2020年
2004年のブルゴーニュ、私のイメージからすると悪いヴィンテージです。
当たりの確率が極めて低いのです。
何を飲んでもどこか尖った印象、不安定な三角形のようで、「本当はこんなもんじゃないよね」って心の中でつぶやいてしまいます。
ゴメン!愛するブルピノよ、ゴメン!
個人的には許せても、販売してお客様を満足させたい!と考えると厳しい決断を
下さざるを得ないわけです。

しかし、しかし、中にはそれを払拭するような出会いも見つけることが出来ました。
その例を挙げておきましょうね。

2004 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er “レ・ディディエール”
   キュヴェ・ジャック・デュレ (アラン・コルシア)オスピス・ド・ニュイ

すっげー長い名前なので、何のことか分かりませんよね。
写真右側のボトルです。オスピス・ド・ボーヌは有名ですが、オスピス・ド・ニュイというのもあるんです。
(もちろんブルマニアには周知のことでしょう?)

明るく、親しみやすく、04年なのでさすがにウェイト感はありませんが、軽やかさを
持ちながらも、味わい深さがちゃんと表現されています。中心に赤い花の蜜、エキス分も
高く、04年の不安感はありません。

それと、もうひとつ。


花形ドメーヌでしょうが、パランも2004年は成功していました。
試飲会でも赤を2004年だけのナインナップで勝負してきたのは、潔さと自信を感じました。
つまり悪い年でもこれだけ造れますよ!という主張です。大したものです。

2004 ポマール 1er レ・ゼプノ(ポマール村屈指の畑です)

村名ポマールもくっきりと美しく、1級畑のエプノもエキス分が充実。
とてもきれいな香り、果実味、バランスが取れていて見事で美しい!
あ~~、し・あ・わ・せ・だったよ~。


コメント
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