魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ボルドーが飲みたい!

2007年05月07日 | ワイン ~2019年
突然ですが、昨日の「オーブリオン宣言」でボルドーが飲みたくなりました。

実はうちのお店はボルドーは少ないのです。
個人的には好きなのですが、ボルドーは、「スリリングさ」と「冒険心」という
キーワード上では、ピノのワインや世界中のワイン産地のものと比べると
もの足りません。敷かれたレールの上を歩くようなものです。

ですから在庫も減ってしまいました。(完全に個人的指向性?)
でも掘り出し物はありますよ。先日は98 レ・フォール・ド・ラトゥールを6980円で
出していたのが、やっと売れました。もう何年も堂々とセラーの中で出していたの
ですけど・・・。

うちのお店にはピノ好きや、ニューワールド好き?ばかりがいらっしゃるので、
ノーマークのままだったんです。ただ、なくなってしまうとどことなく寂しいです。
しかし、まだ掘り出し物はありますのでお楽しみに。

というわけで、宣伝はこれくらいにして・・・と、


2000 Ch.ヴァランタン(プルミエール・コート・ド・ブライ地区)
   Me60%、CS30%、Ma10%、赤、1300円台

いきなり肉の香りが襲ってきます。革や獣臭、ペッパーやクローブなどのスパイシー
な香りの奥にかぼす、キンカンなどの柑橘香も少し感じます。

2000年は偉大な年と言われながらも、もう7年目ですよ。いい加減熟成もして、
柔らかくなっているのが普通ですが、この年は確かに凄い!
熟して塊となった果実味は1990、1982年に共通するコアを持っているのでしょう。
こんな安ワインですら、見事なバランスで骨格がしっかりしており、脱帽です。

今現在販売されている2000年のボルドーは凄いので買っておきたい気にさせてくれます。
しかし・・・実は2003年も2005年も素晴らしいので、ボルドーは天国なのです。

そこそこの予算で、かなりの物に出くわすことも多いでしょう。
上記の当たり年は当たりも多いでしょうからマークしてもいいでしょうね。


ただし、ちょっと内向的で堅いボルドーの味がお好きなら・・・。


コメント
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