魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

熟した白の分岐点

2007年05月11日 | ワイン ~2019年
入荷した秘密兵器の試飲です。
本日ご来店された方は、運が良ければ?試飲できます。

「運が良ければ」とは・・・美味しさのあまり、私がガンガン飲むので、
多分、残ったら?という意味ですね。


1998 Meursault-Santenots 1er (Roger Belland)
   ムルソー・サントノー (ロジェール・ベラン)
   
久しぶりのブル白、しかも98年というちょっと危うい?熟成したシャルドネ。

ちょっと黄金色とまでは行きませんが、それを思わせるやや濃いめの色合いも
見えます。クリアでうまく熟している色です。

蜂蜜、マロン、マロングラッセ、パインや熟したピーチ、ココナッツ、
ユリや白檀などが香ります。

味わいはクリアさは保っていて、ひねたり、だれたり、まではいきませんが、
熟して濃厚でちょっと古酒?だけど、まだまだ張り、若さも持ちつつの
ブルのシャルドネ・・・“らしい”味わいが出ています。

若くクリアでハッキリとして、ひねた風味が嫌いな方なら、もうピークかも、
と言えるでしょうが、熟したブル白とか、ちょっと熟した古いシャンパーニュ
などがお好きな方だったら、ニンマリとしそうで、これからが本領発揮!?
といえる若さを持った味わいでしょう。


私もちょっと前までは、若めのワインが好きでした。白は特にです。
しかし、最近になってちょっと古いのも案外いけるんじゃないの?なんて
思うようになりました。両方とも(若&古)それなりに飲めますね。

このあたりは正直好みでしょう。本家フランスでは若いワイン支持が多く
ひねたタイプはあまり良い評価をしているなんて話は聞きませんが、日本人は
結構好きみたいです。清酒のひね香に共通するものがあるのではないでしょうか。

このワインは微妙なところを突いていて、どちらの好みにも受け入れられる
ボーダーあたりです。


最後に、肝心なことを書くのを忘れていました。価格です。
奇跡の価格?(市価の半額以下の完全に間違い価格?)で入ったのですが、
残念ながら数本しかありません。

ですから・・・・・どうしよう?!
もうすぐ(今月中に)メール&FAXにてご案内しますね。


コメント (2)
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