魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

落ち着きをくれるワイン

2007年08月07日 | ワイン ~2020年
1999 ジヴリー <レ・プレフェレ・デュ・アンリ4世>(ルモワスネ)
   仏、ブルゴーニュ、赤、多分2980円? 3千円以内の最後の砦のブルゴーニュ。

ジヴリーってのは、となりのトトロのスタジオ・ジブリではありませんし、何の関係
もありません。ブルゴーニュのコート・シャロネーズ地区にある村です。AC名です。

イチゴ、フランボワーズなど明るいベリー系、赤い花も感じさせチャーミング、
赤土、ハーブ、オレンジピールなども香ってきます。

味わいは、力強さや獣臭、土っぽさ、パワーで押していくワインではありません。
軽やかな果実味がきれいに熟成したスタイルで、クリアで若さを保ちつつ、
適度に熟成感も味わえ、酸もきつくなく柔らかく感じることが出来るので、
実にきれいでさわやか、チャーミングです。

果実の甘さがストレートに表に出ないで、影から酸と相まって程良く現れます。
料理とも合わせやすく満足度も高いでしょう。ただ、ワインの自己主張は気持ち
弱めなのでどこか慎ましやかでもあります。
私的飲み頃にバッチリと当たります。ですから当然お奨めでしょう。

最近高騰しているブルゴーニュの中で、このコストパフォーマンスはなかなか
やってくれる方だと思います。ルモワスネ(ボーヌにあるネゴシアンの名前です)
頑張ってくれてます。とても落ち着きを与えてくれるので、気ぜわしい方は
こんなのを飲んで明日の活力にしていただきたいと思います。もちろん単純に
ブルゴーニュ好きは喜んでいただけることでしょう。

コメント
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