魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

約束された幸せ

2007年08月14日 | ワイン ~2020年
さて本日のワインは

2005 ブルゴーニュ ピノ・ノワール(ショーヴネ・ショパン)
   仏、ブルゴーニュ、赤、2千円弱~強?

グラスに注ぐとACブルにしてはやや濃いめの色合いで、乳酸っぽさが香って
きます。香りは獣臭さを感じる肉、なめし皮、プラムやブラックベリー、
乳酸やシナモン、コリアンダーなどスパイスもややあります。

味わいはひとくち含めば、おぉ~!と感じるほど、このクラスとしては十分な
旨味で微笑みがこぼれることでしょう。やはりこの年は異例です。
単純に言うと、通常のヴィンテージのひとクラス、ふたクラス上の味わいが
下のクラスで味わえる、と思います。ただし、その分価格も高いです。
ですから、コストパフォーマンスを考えると下のクラスほどお買い得でしょう。

高いと言っても、この造り手は何とか千円台で買える数少ない秀逸な
ブルゴーニュになるでしょう。

しかし、あ~しかし、あ~~しかし、
このワイン、テスト試飲のため1本しか仕入れておらず、発注したら・・・・・
もうすでに品切れでした。

何ということでしょう!ビフォーと思っていたらアフターだったのです。


でもこのワインから感じるように、「ACブルゴーニュ」、「オート・コート・ド・
ニュイ」、「オート・コート・ド・ボーヌ」、「コート・ド・ニュイ・ヴィラー
ジュ」、さらには村名ワインあたりがお買い得じゃないでしょうか。

1級は中途半端に高く、メチャ旨ですが、その割に動きは悪いでしょう。
(逆にそこを狙って買っておくという手もあります)
特級はメチャ高く、それでも有名銘柄は争奪戦です。
そのあたりを考慮して2005年ブルゴーニュを購入されると良いでしょう。
はっきり言ってモノは素晴らしい~です。感心します。

下手な年であれこれ悩むより、05年、この年のブルは何も悩むことなく、すん
なり買ってしまっても、ほとんど間違いないでしょう。良い造り手のものなら
幸せは約束されたようなものです。

また2002年の様にあまりトンネルがなく、順調にずっと美味しい熟成曲線を
描くような気さえします。(って分かった風な書き方ですみません、でも何と
なくそんな気がするんです)

これからの試飲が楽しみでしょうがないです。


コメント (2)
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