魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

神様は見ている

2014年05月03日 | ワイン ~2019年
今日はちょっとした出来事が。


配達で缶ビール24本入りを2ケースと一升瓶3本を担いで、長い階段を登っていました。
(こんな配達あるのが長崎ね)

そう、だらだらと100段以上。


フウフウ言いながら、途中であるおばあちゃんを追い越した。


おばあちゃん「兄ちゃん、強かねー、私なんて杖ばつきながらやっとこさよ」

私「いえいえ、休みながら登るとですよ」

そういっていったん止まって荷物を置きます。
ゼイゼイ・・・。


おばあちゃん「ようがんばるねー。兄ちゃん、神様はちゃーんと見とるとよ。そうやって
       がんばりよる人は、将来きっと出世して偉うなるけんねー」


私・・・苦笑い。


そんなやりとり。

心の中で、「兄ちゃん」は嬉しかねー。
でも将来っていっても・・・。 出世といっても・・・。
ですよねえ。(笑)





さて、今夜はこれ。





2009 カタッボ モリーゼ ロッソ
  (伊、モリーゼ州、モンテプルチアーノ種、赤、千円台後半)


黒々とした色合いで、ブラックベリーやプラム、ドライフルーツが香ります。
クレヨンや絵の具、ミネラル、黒革や黒土、井戸の苔、ハーブにアニスなど。


味わいはやはり黒系果実味の深さがきます。まろやかで深みもありますが、おおらかさ
がもうひとつ欲しいところです。価格を考えれば十分かもしれませんが、これ以上に
味わいが広がると、絶対いち押しワインとなることでしょう。

細かいけれど十分なタンニンはなかなかヴォリュームも出て良いと思います。
土っぽい、重ためのワインがお好きな方向けかなあ。

個人的には2008年ものの方が好きでした。
でも悪くはないんです。ただ、2008年ものもそうでしたが、いわゆる「華」が
弱いんですよねえ。伊ワインの特徴でもあるのですが、土っぽくてねぇ。花っぽさ
(華やぎ、明るさ)がもうちょっとあったらファンも増えたでしょうに・・・そんな感じです。

このヴィンテージは採用はしませんが、もともと良いワインだと思います。
でもそれも個性といえば個性。ワインはそういう個性、そのブドウ品種やその土地
ならではの味を、まさに人間の個性のように味わう多様性がまた良いんですしね。


神様、今日も飲んだくれました。ヘロヘロ。ラリラリです。きっとばれていると
思います。こんな私なので、もちろん出世はできません。あしからず。


コメント
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