魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ワインなんて、と無視する方へ

2014年05月22日 | ワイン ~2019年
ワインに関心ない方、ワインがよく分からない方、ワインを無視する方・・・

今日はあるお客さんに言われました。

「ワインのごたっと飲まんしねー」(ワインのようなのは飲まないしねー、長崎弁)


この瞬間、直感的に「あなた、人生損してるかもよ」と思ったりすします。




今日はいつも思うことを少しだけ書いてみます。

「ワインなんて・・・」

「ワインのごたっとはねえ・・・」

「ワインは私にはねえ・・・」

「ワインてちょっとねえ・・・」


時々こんなことを仰る方がいます。

アルコールは飲むんです。ビールも焼酎も清酒も。
なのにワインになるとこの言葉。どうしてですか?


今日は「ワインなんて・・・」の「なんて」「ちょっとねえ」について考えてみたい
と思います。


その「なんて」の中に含まれる言葉を推測してみると・・・

1 ワインへの誤解

2 ワインの敷居の高さ

3 ワインへの難解さ

4 ワインと自分との距離

5 ワインという言葉自体が生理的に嫌い

などがあるのかな?と。

多分「1 ワインへの誤解」なんだろうなと思います。
それがあって2、3。そして4、最終的に5なのではないかな。


最近はいろんな場所で、普通にワインを目にしますし、百貨店やホテル、数々の
ショップやたくさんの居酒屋、飲み屋さんでも、その重要性が増して、コーナーや
品ぞろえ、メニュー数を増やす傾向にあります。

ブームと言われ、定着し、何年も何年も長い時間がかかってようやくです。


ワインはお酒の中で最も、人間臭くて、その土地や年を現して・・・

とにかく「その土地ならでは、その人ならでは、その年ならでは」を反映している
土着的なお酒です。でもそれは一般的には伝わってはいません。 



だから、まだまだ「ワインなんて・・・」と仰る方も案外いらっしゃいます。


もっと時間がかかるのでしょうけれど、ゆっくりと誤解を解いて、わかりやすく
説明して、身近なものとして楽しんでいただきたいと常々思っております。
結構単純なようで大変な仕事です。




さて、今夜はこれ。





2012 コトー・ブルギニヨン(エルヴェ・ケルラン)
  (仏、ピノ種、赤、2千円前後)

2011年は結構美味しかったので、このヴィンテージも期待しますよ。
ただ、価格は為替相場と消費税増税のため少し上がりました。


さて、香りは溌剌としたチェリーやイチゴなど赤系ベリーの愛らしいフルーツ。
やや肉系の旨味もありますね。

味わいはピチピチした若いフルーツに、きれいな酸、きれいな味わい。
とても気持ち良く入ってきます。タンニンは弱いです。

ほんの僅かですが酸が気持ち多めでしょうが、その爽やかさゆえ軽くすいすいと
飲めてしまいます。美味しいです。

フランスのピノ・ノワール種の入門編としていい感じでしょうか。
落ち着いてくるともうちょっと旨味が増し、表情が変わることでしょう。


コメント
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