魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

TPPとワイン

2015年10月07日 | ワイン ~2019年
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉が合意に達したというニュースがありました。

あとは各国が批准すれば決まりそうです。


それ自体の賛否はまったく別としてのおはなし。
では、ワインはどう変わるのでしょうか。

今現在、ワインの関税は1リットルにつき125円、または価格の15%の低い方の金額です。

1本(750ml)あたり、93.75円が関税です。千円のワインでも10万円のワインでも同じです。

8年後には撤廃されるようです。



参加国の中でワイン生産国を考えてみましょう。

チリはすでにEPA(経済連携協定)で段階的に関税が下がっており、現在ほとんど
かかっていない状況です。

オーストラリアもEPAで今年から段階的に引き下げられます。これらはTPPに参加しなく
ても2国間で決められています。


あとはニュージーランド、アメリカです。

1本あたり94円程度の価格が関係するのはお手軽ワイン世界ですね。

2000円、3000円レンジのワインを選ぶ状況下で94円はたいしてシリアスな範囲に感じません。
5000円・・・10000円・・・となれば、もうどうでもいい程度になってしまいます。
(10000円クラスのワインが94円安くなっても、購買意欲にはまず影響しません)


ニュージーランドの激安ワインは、日本ではほとんど見かけません。
入っていないのではないでしょうか。千円台後半以上でたいてい2、3千円台以上のものが
多いので、これもほぼ影響しないでしょう。

結局、94円程度は為替相場の変動ですぐに変わってしまう範囲の金額です。


アメリカのワインを考えてみます。


まずこんな高級品をまず除きましょう。


千円以内ですとある程度ありはしますが、そんなに多くもありません。
有名ないくつかの安銘柄が浮かびます。箱入りなんかもありますね。

当店では不味いので(ごめんなさい)ラインナップにはなく、ほぼお奨めすることもない
アイテムということになります。
たいていペラペラで、妙に甘さが目立ったり、化粧くさかったり、薬品くさかったり・・・。
居酒屋で飲み放題にでも使うような・・・ええ、ごめんなさいね。(汗)


またTPPに参加していない、ヨーロッパなどの国のものと比べて、94円の差に大いなる
希求力があるのか?と問われても「感覚的にたいした差ではない」となります。


結論として、

・ゼロではないけど割安感はそう実感できない

・1本94円なんて為替相場次第ですぐに変わる範囲

まあ、そんなところでしょう。



さて、嬉しいニュース。
今日病院へ行って特定健診受けたら・・・ワインが飲めます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする