魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

夜景とピノ

2015年10月26日 | ワイン ~2019年
母をショートステイの施設に預けた。


こんなきれいな夜景の見えるところだ。

手すりをたどっての極めてゆっくりのつたい歩き、極めてゆっくりの食事(量は少ない)以外の
ことは、もうひとりではほぼ出来ない。

夜景を見ながらいろいろと思った。

これからどうなるんだろう、でも必ず通りゆく道。
「しっかりがんばらないと」と自分に言い聞かせる。



帰り道。
こんな光景が。


福砂屋のコウモリと松翁軒の翁が並んで灯っていた。
カステラの明かりだ。もうひとつかふたつ、並ぶともっと楽しいかな。



さて今夜はこれ。ピノ。
人生のいろんな時もピノとともに。




2014 ミシェルトリノ(ミシェル・トリノ) ピノ・ノワール
  (アルゼンチン、ピノ種、赤、千円未満)

今まで人気だった2013年もの。当店もある程度ストックして販売していたのですが、
とうとう在庫がなくなってしまい新ヴィンテージに。

香りはイチゴ、チェリー、ラズベリー、カシスなど明るいベリー系。革や肉系、セルロイド、
コーヒー、カフェオレ的香りも漂います。ちなみに2013年ものと比べると、やや革や肉的
香りが強め。しっかりしているとも言えるのでしょうか。

味わいですが、張りのある果実味はまろやかな酸味をしっかりと持ち、動物系旨味が
まずきます。ピチピチと弾けるような若々しさ、引き締まって端正なイメージです。

これは時間が経つと、またもう少し寝かせると、きりりと上品で可憐なフルーツに美味しさ
たっぷりの味へと変わっていくことでしょう。もちろん今でも張りはありますがとても
チャーミングで美味しいです。どう変化しくのか追って試飲していきたいと思います。
こんなお手軽で美味しいピノ・ノワール、貴重な存在です。

コメント
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