魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

松乃家-ムートンカデ

2015年10月24日 | 美味しいもの
今日は伝統シリーズだ。

先日森山町の「かの家」のうどんがとても良かったのですが、そう遠征は出来ません。
地元でもう一度美味しい店を再確認、再発見したいと考えました。

そこでまずは伝統的このお店へ。


長崎っ子には言わずと知れた浜の町にある「松乃家」です。

もうかなり子供の頃から食べているのですが、最近はとんとご無沙汰でした。
お店も店主の体調によりしばらく閉まっていたようです。

この日も次から次へと客さんが入ってきます。年配の方が多いです。

ではきつねうどんを。


輝きが良いです。ダシが白い、というか黒くない。これが西日本のうどん。そしてやはり優しい。
でも「かの家」の方がもっと優しいか。トウガラシはやはり入れない。レンゲを借りて
レンゲの中だけでトウガラシを投入するも、やはりスープはそのままの方が良い。
昆布やワカメを入れても美味しい。


麺が柔らかいのは昔から。これでいい。いやこれも好きだ。子供から年寄りまで優しく食べられる。
コシばかり強調する方も多いだろうが、これを食べ慣れたら何とも思わなくなるだろうな。

でもこれだけ多くの人々に愛されているのは素晴らしいと思います。
時々確認するソウルフードです。
きっと他県の方には評価は低いと思うけど、長崎っ子にはこれでいい。


次は他のお店も探ってみましょう。
ラーメンを控えているのと、年のせいなのか優しいうどんも最近食べたくなってきました。



そして今夜はこれ。ワインもクラシカルにボルドーを。




2012 ムートン・カデ クラシック
  (仏、ボルドー、Me90%、CS10%、赤、千円台後半)

通常の「ムートンカデ」のひとつ上のクラス。ラベルは復刻デザイン。

香りはカシス、プラム、ラズベリーなどのフルーツに絵の具や画用紙、獣臭などの肉系、
日陰の植物やシナモンやハーブなど。

味わいはメルロのまろやかさ、若く瑞々しさ、細かいけれどしっかりしたタンニン、
ほど良い酸、そして何といってもフランスらしさ。どこか格調があってクラシカルで、
納得できる味わいです。
ちょっと地味目だけれど、正統派らしい揺るぎない地に足が付いたところはさすがでしょう。

コストパフォーマンスは最高とまでは言えませんが、仏、ボルドー好きには十分に
その良さが伝わる味わいではないかと思います。

伝統的味わいで過ごす落ち着いた1日でした。


コメント
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