どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

<おれ>という獣への鎮魂歌 (42)

2006-06-26 12:18:02 | 連載小説
 北千住で東武伊勢崎線に乗り換え、小菅駅に着いた。  プラットホームの時計は、八時少し前を指していた。前回の経験を踏まえて少し早めに家を出たせいか、ここまでの行程はうまくいっていた。  あとは、ゆっくりと歩いていけばいい。おれの気持ちに余裕が生じた。  おれは、ホームに立ったまま大きく息を吸い込んだ。湿った空気が、肺の中に入ってきた。  雨足は、衰える様子を見せなかった。  トップグループを形成す . . . 本文を読む
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