どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

(超短編シリーズ)13 『発砲危険』

2009-11-04 03:20:02 | 短編小説
     (発砲危険)       ニューヨークでの生活に疲れた星野洋子は、三年ぶりに成田空港に降り立った。  かれこれ十年になろうかというアメリカ暮らしの中で、三度目の帰国であった。  ブロンクスで貧乏絵描きと同棲しながら、自身もまたポップアートを制作して企業やメディアに売り込みを図ってきた。  洋子の絵は、日本人の感覚ではなかなか受け入れられない作品だ。  原色の鬩ぎ合いの果 . . . 本文を読む
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