どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

『ライオンのおやつ』を読みながら(7)

2020-11-19 00:29:01 | 書評
雫さんが、マドンナのソフトマッサージを受けている時、こんなやり取りがあった。 「お父様には、お会いしなくてよろしいのですか?」 マドンナは、私の耳たぶの辺りを撫でながら、核心的な質問をする。 「いいんです。父には、病気のことも一切伝えていませんし、それに、もう何年も会っていないんです。父が今、幸せに暮らしてくれていたら、それで問題ありません」 「そうですか、雫さんがそうおっしゃるなら、それ . . . 本文を読む
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