０１１１ 二枚刃平鉋 銘 新之助

これは大和骨董市で入手した。　刃のみ単品で５００円だった。見るとかなり錆びているし、買う積もりは無かったが、裏を見ると滑り止めの刻みが有り、わりと丁寧な作りの様だ。まあだめもとで買って見た。　登録商標と右から左に刻印がある。刻印はかなり深い。　新潟にある一部の鍛冶屋の特徴に似ている気もする。研いで見ると、しっかり焼の入った硬い刃だった。刃は比較的薄く研ぎ難い。　地金も硬い様だ。　だから丸刃になりやすい。　しかし良く切れた。手持ちの台に入れて暫く使っていた。刃が長いからもう少し厚いしっかりした台に入れてやれば性能を発揮するだろうが、あいにく持ち合わせが無い。　刃が薄くて上手く合う台がない。こう言うのは古い鉋だろうと思う。　戦前の物では無いだろうか。　

この鉋は切れる様だ。　それに研ぎ易い。　やはり研ぎ易いのが一番だ。　使って見ると良く削れた。　出来たら台を作り直してやりたいと思う。　そうすればもう少し良く削れるだろうと思う。　いずれ削りの写真を載せてやりたいが。

００８１ 二枚刃平鉋 銘 東一角

用事で山梨の実家に帰った。武田神社の近くに二次大戦の戦没者の霊をとおもらった護国神社というのが有った。最近そこで骨董市が開かれる。　ひさし振りに寄って見た。そこでこの鉋を見付けた。　確か１０００円だった。　刃には銘の横に東京と刻印がある。　新潟で作られた鉋と言う感じだが東京鉋なのだろうか。刃を研ぎ台を調整して使って見た。　どうも今一の感じだ。刃口が空きすぎている気もするので埋木して見た。　確かに切れるかも知れないが感触が良くない。暫く使ったが引退させた。　裏刃も有るし寸八分の良さそうな鉋だ。　台も色を見ると相当前に作られた物の様だ。