大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

共柄槍鉋  清玄作

2009-01-28 20:24:08 | Weblog
私の関係する工房を3月末で閉める事になった。 そこで使う予定の無いこの槍鉋二本組を貰ってきた。 これは元大工をしていた人が持っていて木彫に使った物と言う。 桐箱に入り立派な箱書が有る。 箱はぴったり蓋が閉まるので中は錆びてない。 使う予定も無いが、せっかく貰ったので大切にしようと思う。

暑い夏の暇な昼下がり、作り掛けにしていた、木皿が有ったので、中を鑿で繰り仕上げていた。 丸鑿だけでは 鑿跡が残り 上手く仕上がらないので、この槍鉋の事を思い出して使って見た。 上手く木の高い所だけ削って滑らかにしてくれる様だ。 これで後はサンドペーパーで仕上げられるだろう。 そう言えばこの槍鉋は 与板の木彫鑿鍛冶 川野清松氏の物らしい。 この方はもう既に亡くなったらしいが、河野刃物は現在も有るそうだ。 今でもこれと同じ物を作っているだろうか。 槍鉋と言えば柱を削る本格的な物を想像するが この小型の物でも十分実用になるし、木彫ならこの小型の物の方が使い易い。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木製直角定規

2009-01-28 20:10:06 | Weblog
この定規は十数年前 私が自分で作った。 材料は桜だ。この桜材は工房に有った物だが、その桜材で朝鮮棚を作った。定規はその余り材を利用した。実はこの桜は多摩動物園の昆虫館を作る時に廻りに有った木を切り其処に建てた。造園業者が引き取った材木を貰い板に引いた物だそうだ。 そう考えると 由緒ある材料だ。だから出来は良くないが捨てずにずっとしまって置いたのだ。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする