これは何処で入手したのか不明。刃を抜いて研いでみたがそのまましまってあった。基本的に台の下端に陸の無いものを樋布倉と呼び、多少陸のある物を脇取りと呼ぶそうだ。 陸がないと刃を垂直にして溝の脇を削るのは難しいだろう。使いこなしには経験が必要だ。 素人には使いこなせないと思う。 勿論私も使いこなせない。
これは桐生の町で古い金物屋の奥に有った道具の中から見付けて買った物だ。乾燥して台が反り売れずにそのまま置いて有った物らしい。 それを私が削り直して刃を入れた物だ。 当時私は大田市に住み時々桐生にも行った。車で1時間も掛からない。 桐生の町は古い町だったが、その内に綺麗に整備された。 そのままの方が情緒があり良かったかな。 古い店も多かった。 それもすっかり変わった。駅前から群馬大学に続く北に伸びる道の周辺も随分綺麗になった。
これは高幡不動骨董市で手に入れた。 職人の手作りらしい。 刃は鑿を代用した物だ。 こう言う事は良く有ったと思われる。 刃幅約8ミリだ。 何に使った物か。こんな物でも上手く使えたのだろうか。 多分鉋のまとめ買いをした時に入っていた物だろう。 刃は錆びて台とくっ付いている。 敢えて抜かずそのまま保存している。
これは東郷神社骨董市で買った物と思う。台は見る限り自作ではないかと思う。しかし作られて相当年月が経つと思われる。 相当枯れている。 刃も研ぎ減っている。 刃に銘は無い。 しかし裏には一と鏨で彫ってある。 これは左勝手で余り見かけないと思ったから手に入れた。