ふるさと納税で和歌山の「紀土(きっど)」を頂きました。こちらは海南の
平和酒造。海南と言えば、「黒牛」の名手酒造に行きましたなあ。平和さんは
山のほうで、歩いて行ける距離ではなかったのです。
ふるさと納税だとウェブ上で日本中の酒を選んで取り寄せることができる。
それも酒屋ではなかなか手に入らないレアもの、季節ものなんかもあるから
大変嬉しい。しきゃも!金満東京都にではなく、ガンバレ地方!に納税する
だけでもらえちゃうんだから、やらなきゃソン・フンミン。
画像をよく見て( ゚д゚)クレ 一番左の純米酒、なんか内容量がちと少ないぞ?
お猪口一杯分くらい少ないよね!? これが純米大吟醸だったら怒るよ?!
酒に合う肴を買いに行く。スーパーで「虹ます」が割引になっていた。150円。
酒は納税場所を変えるだけでほぼタダ。うちで飲んだら金がたまるなあー。
実はこの前に、ジムに行って汗をかいてきました。ウエイトのマシンを1時間。
筋肉もりもり!プールで1時間。脂肪がなくなって体びしびし!(になればいいな^^)
最後にサウナで大汗をかく。これで魚の塩焼きでたっぷり塩分摂取しても問題ないぜ!
帰宅後、さすがに喉が渇いたので、ついビールをガブガブ飲んでしまいました。水分の
足りない体は、スポンジのようにビールを吸収しました。するとクラクラクラ。。。
そりゃ血中アルコール濃度が一気に上がるよなあ。
紀土を飲みながら考えた。ボクサーが減量で水抜きをし、極限まで乾いた状態になった
ときに日本酒なんて飲んだら、そりゃもうクラクラすんだろうなあ。そんなときなら、
俺だって井上尚弥に勝てるかもしれんじゃないか!酔うとそういうこと考えます^^;
酒屋で見つけたワイン、その名もズバリ「ミシェル・ド・モンテーニュ」!
私は昔、英国の大学に行き、入学式の10日前頃に寮に入ったのですが、毎日モンテーニュの
「エセー」を読んでいたら、入学式が終わっていました・・・(^益^)w
モンテーニュ自身がひきこもって書いた大作なんだから、ひきこもって読むのが正しい^^
それはそれで没頭するほどに面白かったのですが、そのあとに読んだオーストリアの
作家ステファン・ツヴァイクが彼について書いた評論に感動しました。
モンテーニュの生きた時代は宗教戦争の真っ只中。カトリックとプロテスタントが血で血を
洗う抗争がエンドレス。国と国との戦争じゃありません。街中で、隣近所で、行き交う人
同志が恐ろしい敵対関係にあったのです。お互いが「異端!」ときたもんだw
そのモンテーニュが書いた「エセー」にツヴァイクが反応したのは、ユダヤ系だった
彼がナチの恐怖から逃れるために、ひとりカバンひとつで英国に亡命し、そこも危なく
なってアメリカに逃げ、そこからまたブラジルに避難するという悲惨な人生を送る中で、
逆境の中で生きた先人の心の強さに支えを見い出したからです。
以下、モンテーニュの言葉にツヴァイクが感動したところに私が感動したところです。
時代と場所を越えて、心の連帯が生まれた言葉です。
生の高貴な価値が、我々の平和が、生まれ持った権利が、この世の生活をより純粋に、より美しく、より正しくするすべてのものが、1ダースほどの狂信家とイデオローグの熱狂の犠牲にされてしまうこのような時代には、自分の人間性を時代のために失いたくないと思う人間にとって、すべての問題は、いかにして自由であり続けるか、というただひとつの問題に帰するのである。
世をあげての奴隷根性の時代に、イデオロギーや党派から魂と自由を救おうと努めたからこそ、彼は今日、他のどの芸術家よりも兄弟のように我々の身近にあるのである。我々が他の誰よりも彼を尊敬し、愛するとすれば、それは彼が他の誰よりも、「自己であり続ける」という、生の最高の術に献身したからなのである。
今日の私を感激させ、モンテーニュに没頭せしめるものは、彼が現代と同じような時代にあって、いかにして自分の心の自由を得たかということ、また、我々が彼を読むことによって、どれほど彼という模範に強められうるかということ、ただこれだけである。
彼を世間から遠ざけるものは何一つなかったのである。彼は世間を愛した。そして、「生を愛し、神が喜んで与えてくれるままにそれを利用」した。自己を大切にしたからといって、決して孤立したわけではなく、逆に何千もの友を得たのである。自分自身の生活を書き記すものはすべての人間のために生き、自分の時代を描き出す者は永遠に生きるのである。
私がモンテーニュの全作品のなかに見出した不動の主張・公式がただ一つだけあった。それは「この世で最も偉大なことは自己の独立を知ることである」というものであった。人間を高貴にするものは、外面的な地位や、生まれのよさや、すぐれた才能ではない。それは、自己の人格を守り、自己の生を生きることにどの程度成功したかによって決まることなのだ。
彼の判断はいかなる偏見によっても濁らされておらず、「自分の思い描いた考えに従って他人を評価するという、世にある誤りに陥ることは決してなかった」そして、生まれながらに立派な魂を、一番だいなしにし、麻痺させてしまう野蛮な力と狂暴とに対して、警告を発したのであった。
これを見落とさないことが大切である。なぜなら、それは人間が常に、いかなる時代にも自由でありうることを証明するものだからである。… しかし、人間的なものは不変である。狂信の時代、「魔女の槌」や「火刑裁判所」や異端糺問の時代にも、常に人間的な人はいたのだ。そうしたものも、エラスムスやモンテーニュやカステリオのような人たちの明晰さと人間性を乱すことは一瞬たりともできなかったのだ。ソルボンヌの教授、宗教会議の人々、ローマ教皇の使節、ツヴイングリやカルヴァン一派といった他の人たちが「われわれが真理を知っている」と告げ知らせたのに対し、モンテーニュの評決は「私は何を知っているか」ということだったのである。彼らが車裂きや追放の刑をもって「汝かく生くべし」と強制したのに対し、モンテーニュは「私の思想ではなく、汝自身の思想を持て!汝自身の生を生きよ!私に盲従せず、いつも自由であれ!」と忠告したのであった。
自ら自由に思考する者は、地上のすべての自由を尊重するのである。
つらいことがあったとき、逆境の中でピンチになったとき、こういう言葉は大きな支えに
なります。まだそんなピンチになっていないときでも、読んでおけばワクチンのように
効いて強靭な心を作ってくれるではないですかー。
神保町にある居酒屋、「酔の助」が閉店になると全国紙の新聞に出ました。すると
ここに一緒に行った人たちから「見たか!」というメールをもらいました。それだけ
衝撃です。
ちなみにここの2階にあるゲームセンター「ミッキーマウス」も私は常連でした。
古本屋を巡り、近所で昼飯を食い、そのあと一服しながらゲームをやったりしたわけ
です。んで夜はここと。
大箱だから、それだけ維持費も大変なのでしょう。こんときゃ開店すぐだったので
広々していますが、いつもすぐに満席になっておりました。
もう行けないとなると、ホント寂しいな。。。
こちら吉祥寺の芙蓉亭も閉店となり、新聞やテレビでも話題になっていました。
こちらとってもお上品なフランス料理なので、私ははるか昔にそれにふさわしい女性と
一度だけ行ったことがあります。私にはふさわしくなかったカモ^^;
その女性と行ったシックなバーもいつしかなくなってたな~、と思っていたら、いまも
よく使っている「葡萄屋」のバーも、このたび閉店と決まったそうです。一緒に飲む
人があの世に逝ってしまったり、一緒に行った店がなくなったり、こうやって俺の
影がだんだん薄くなっていくんだな。。。
焼き鳥の「いせや」は健在のようです。しかし昔の古い建物はご覧のようにマンションの
一階になってしまっており、改築されてからは一度も行ってません。ここはなんと、
吉田類の「酒場放浪記」の第一回目に使われたんです。
かき氷の有名店『Café Lumière』に入りました。「焼き氷」です。氷の周りを
ふわふわのメレンゲで固め、火をつけたラム酒をかけるパフォーマンス。
一瞬ラム酒をショットグラスで頂き、ぐいっと飲んでかき氷を食べたほうが
いいかも、なんて思ってしまいました。酒のみオヤジw
内部はいろいろの味がして旨かったです。コロナ禍だからすぐに入れましたが、
入り口には「階段を一列に並んで下さい」なんて掲示がありました。普段は
行列のできる店のようです。そうまでして来ないな~w
好きな酒、「東光」の純米大吟醸袋吊り、それがなんと雪女神という今年デビューの
酒米で造られたという珠玉の一本。「雪女神」は、山形県産米100%で世界に誇れる
高級な日本酒を製造したいとの要望に応えるべく、開発された酒造好適米だそうです。
こんな高い酒は買いません。ふるさと納税の返礼品です。
ものすごい期待で飲みました。ひと口ふくんだら、雪の女神が目の前に現れるのでは
ないかと。。。 素晴らしく澄んだ透明感。少々酸味が強い。美女はちょっときつ
かったりするからね。(^益^)w
さて、いまや恐るべき自粛で、居酒屋は19時で酒がストップ。ちょうど人が来る時間
じゃねーか。これじゃあ経営者はやってられんだろう。俺は開店と同時に入って
19時まで十分に飲みますが。
とある好きな居酒屋が、持ち帰りだけの営業になりました。しばらくの我慢だ。だって
かつおのたたきと揚げ出し豆腐を持ち帰って食べる気にならんわ。
気になるのが、最近やたらに目につく言葉、「テイクアウト」です。
'Take out'はアメリカなまり。英国(すなわち英語)では'Take away'です。テイクアウトと
言われると、不愉快な某大統領の顔が浮かんでしまいます。
ちなみに「てんや」では、持ち帰りを注文すると「テイクいっちょー!」と店員が
叫びます。アメリカンでないのはいいのですが、大事なほうを省略していますね。
大事なほうを省略といえば、「ホットひとつ」というのを思い出してしまいます。
何がひとつなんだかわからないし、さらに飲み物は不可算名詞なので、ひとつふたつ
というのも変なのですが。まあ"A cup of hot coffee"とまで言ってられないのか?
元の意味が不明になってしまう言葉では、「デリヘル」とか「ヘルス」というのがあり
ますね。いま濃厚接触は全然「健康」ではありません。日本語って変だなー。
ここは大井町。夜の盛り場を放浪中。年末なので、どこもかしこも酒飲んで
ア~ラ、エッサッサ~♪ (^益^)w
店の名前が「釣り仲間」ときたもんだ。ここは魚が旨いので有名。
じっちゃんばっちゃんのやっている店。とても感じがいいご夫婦。3拍子揃った店です。
こんなのが家の近くにあればなあ。最近は旅で訪れた町のナイスな居酒屋、というのが
逆転して、ナイスな居酒屋に行くためにその町を訪れる、という旅の目的が変わりつつある。
そしてそういう店がある町に移住してのんびり暮らせないかな、と思うようになっています。
この日も当然次の店へと酒飲みは続くのでした。。。
いったい何ですかこりゃ~!といういい町でしょ、大井町。ちなみにこの数日前に、
酒場の聖地、新橋に行きました。あちらもすごい店の数、すごい数の酔っ払い。
そこでも3軒はしご酒、最後は正体不明になりました。私は幸せ者です。最後に行った店、
よかったけれど場所と店の名前を憶えていない。一緒に行ったやつに後日聞いたけれど、
あちらさんも「最後はヘロヘロで覚えてないよ!」ということでした。きっと意味不明の
グダグダ話が続いていたのでしょう。いや、記憶を失ったあとに、一緒に飲んだやつに
聞くと「普通に面白い話をしていましたよ?」とよく言われます。すると立派な振る
舞いで高尚な話をしていたのかなー。
こんだけ酒を飲む店が密集している町、大井町や新橋って、世界一じゃないかしら?