さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ジプシーの襲撃 ~イタリア紀行11

2010年07月19日 | イタリア






イタリアやスペインの観光地には、ジプシーが出没します。まだカワイイのは食事のときにカーネーションなどを売りに来る少女で、一輪500円を要求したりします。また哀れを誘うのが、赤ん坊を連れて「ミルク代を…」と物乞いをする若い母親。しかしその赤ん坊は、交代で使い回しをしたりしているのです。

少年は哀れを誘うのが難しいので、スリやかっぱらいになります。持ち物からちょっとでも目を離すのは危険です。連中は外国人観光客を見つけては、グループになってついて回り、常に隙をうかがっているからです。日本人は一番の標的ですぞ。

空港から街なかに入るところや長距離バスの停車場、また有名な観光地には、もう何人もそういう少年らを見かけたりします。新聞売りのフリをして近づき、新聞を押し付けた瞬間に下から手が伸びてくる。さらにその瞬間を狙って数人が、一斉にあらゆるポケット、バッグなどに手をつっこみます。これはもうスリというより強盗団ですね。しっかりとファスナーをしめるなどが必要で、巾着式のショルダーやバックパックは狙われやすい。もうワッとやってきてむしり取ろうとしますからね。

あるとき、バックからメガネを出そうとした瞬間に、前からジプシーの太ったおばさんが喚きながら寄ってきた。「げっ!」と思った瞬間に、うしろから両手で背中を押されました。急にうしろから押されれば、なんだろうと驚いて振り返る。それは若いお嬢さん。その瞬間に、前の太ったおばさんがバックに手をつっこもうとしていました。サンドイッチ攻撃ですなあ…。幸いサイフは取られませんでしたが、相手が女だけに手荒い対応はしにくい。だからこういった仕事は女子供がやっているのです。

この10年で、イタリアの警察はそういったジプシーの取締りをだいぶ強化しました。なんといっても観光の国ですから、評判が大事でしょう。それでもまだまだ見かけます。イタリア旅行をする人は十分に気をつけませう(^益^;