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さていよいよ上海万博です。上海の人の多さに加え、中国全土から観光客が雪崩のように押し寄せているというふれこみだったので覚悟はしておりましたが、もう地下鉄を降りて会場に向かう道のりでめげた。人の大洪水だー!この入口もすごいでしょーw(゜゜)w
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荷物検査のセキュリティもしっかりしておりました。入るだけで人に酔う。
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やっと会場内に入りました。人気のパビリオンには何時間も待つと聞いておりました。だからといって、空いているところだけを見て帰るのは少し寂しい。最初のひとつぐらい長く並んでも人気のところに入ろうと思い、中国館や日本館は大変すぎるので、チェングォと出会った国、英国館に行こうと決めました。
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まだ午前中だったので、2時間はかからないというので列に並ぶ。我々の前には、両親と娘ひとりの三人組が並んでいました。1時間ほど待ち、行列も最終コーナーに入った頃のことでした。左から二番目の白い服の、まゆげを不自然に(いま流行りのか?)整えている、本人はおしゃれのつもりらしい派手なメガネをかけたお嬢さんが、何やら飲み物でも買いに行列から離れ、すぐに戻って列に入ろうとしたわけですが、右に見えている柵を乗り越えたわけです。
警備員がすぐに来て、「柵を乗り越えただろう!後ろに並び直しなさい!」と注意したのです。親子三人は火がついたように抗議しました。「ずっと並んでいて、ちょっと飲み物を買おうと離れただけなんですっ!なんで戻っちゃいけないの!」
警備員は全く妥協しませんでした。列に並ぶことが文化として定着しきっていない中国が、先進国の仲間入りをしようと国のメンツをかけた世界的な催し物です。厳しく厳しく整然と運営しようと誓っていたのです。全然妥協などせず、「出なさい!」でした。
右からの二番目の警備員が顔色一つ変えず「出ろ」と言い、真ん中の係員が柵を開けて、お嬢さんを外に導いたのです。
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ちょっと厳しすぎない?と思われるでしょうか。私は絶対あの娘、列に戻るな、と思っていました。ものの数分でした。一度後ろに行き、「どいてどいて!」と言いながら、どんどこ前に進み、無事(?)戻ってきましたよ~^^; ↑ほらねw
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そして2時間弱といったところでしょうか。やっとこ英国館の中に入れましたー。
まるでハリネズミ?何やら「自然との共生うんぬん」という説明がありましたが…。
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中はご覧の通り、ハリネズミの胃袋か?おいおい、まてまて、混んでいる日は3時間待ちになったりするというのに、これだけかよっ?何か地下にでも広い展示があるのかい?
え? 本当にこれだけ?
おい! コルァ!!! こ・れ・だ・け・か・よっ!!! ヽ(`益´)ノ
ものすご脱力しました。「万博」ってこんなものなんディスカ?一発目からやる気まったくなくなりました。他を見る、というか行列に並ぶ気力が失せました。
まてまてまて、英国って、こんな国じゃなかったか?手抜きというか、万博ごときに国のエネルギーや金をかけようなんざぁ思わない、「これでいいの?」と言われたら、両手のひらを胸の高さに上げて、ニコッとするような連中じゃなかったか?