さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ウルトラマンが地球にやってきたら

2012年02月14日 | らくがき

 前回は正義のヒーローになれたら、という話をしました。評論家の宇野常寛という人によると、ウルトラマンは米国で、旧ソ連などを意味する怪獣や宇宙人にやられてしまう日本=科学特捜隊を救ってくれるという構図になっているらしい。ウルトラセブンなんて、「第七艦隊」を連想するそうだ。

 たしかに罪のない宇宙人や可哀想な怪獣の場合だろうが何だろうが、人間のため(=日本人のため)にウルトラマンは理不尽にもスぺシウム光線(=核兵器?)を使用して「敵」を抹殺します。「正義」という言葉の使用もかなりかぶりますね(゜゜)

 しかし、ヒーローって、「来てね!」と思うものかしら。日米安保みたいにおめでたい希望にしがみつく残念なものかしら?むしろ「俺がなりたいよ」と思うものでしょ?水戸黄門や遠山の金さんと同じで、目線は助けてもらう側じゃなく、なりきって「悪いやつら」をやっつけてスカッとするものでしょう。

          
                            ウルトラマンのかあちゃん
 少年は、ウルトラマンになりたいと思うものです。変身して仮面ライダーでもいい。筋肉モコモコのプロレスラーだって同じような理由でなってみたいのです。いじわるな同級生に理不尽な嫌がらせを受けたときなんか、そんなふうに願うのです。

 大人だって、混んでいる電車のなかで押されてにらまれたときなんか、そう思うわけです。圧倒的な力があれば、ガツンと思い知らせてやるのになぁ、と。

 そこで本当に筋肉モコモコになったとしましょう。まずいじめっ子をギャフンと言わせます。自分に不愉快なことをするやつは、二度とそんな気にさせないようにしてやります。

 次に自分の友達が何かされようものなら、出て行って助けてやります。きっと感謝されて、いい気になれるでしょう(だんだん孤独になるでしょうが)。

 次に誰か弱き者が、強き者にやられてはいないかな、と探し始めます。悪いやつがいたら、思いきりこの力を見せてやれるのに。いないかな、正義のヒーローになりたいな…。

 というわけで、力を持つと「悪いやつ」が必要になってきたりするのです。「悪いやつ」がいるから力が必要なのが、いつの間にか反対になってしまいますね。ほんとうに「力は平和を維持」するのでしょうか?

     
      バルタン星との銀河カップ決勝戦を応援するM78星応援団


 さて、ウルトラマンが本当に地球に来たら、どうするでしょう?平和を望んでいるとすれば、まずは強い軍隊から順に始末してゆくでしょうね。まさかそれが平和のために必要だとは思わないでしょうよ。

 しかしそもそも、宇宙人である彼は、人間を助けてくれるでしょうか?どうも反対な気がするんです。この地球上で唯一増えすぎて、他の動植物を危機的・壊滅的な状況に陥らせ、環境を破壊し続ける生物を、少し減らさないと、と思うのが自然な気がしますけど…w