友人夫婦が遊びに来ました。奥様はこってり系のワインが好みなので、南仏のジゴンダスを用意しました。ブラックベリーや木苺のような濃い果実の香りと、ほんのり胡椒や焦がしたトーストのようなスパイシーさがあり、凝縮された香りが胸の中に広がってゆきます。
さらにサン・エステフのマルキ・ド・カロン。ボルドーのカベルネ・ソーヴィニョンは、実にエレガント。スミレの花のような香りがあり、さらにビターチョコレートやミントのニュアンスも混ざった、上品な仕上がり。こちらは旦那さんのほうの好みです。
奥様はラテン系や黒人など、「濃い」男が好みなので、ワインの趣味とも一致しているようです。さてその奥様、先日化粧好きの娘の指導を受けて、自宅でつけまつげをやってみたそうです。
よしゃあいいのに、酔った勢いで私が異論。
なんだかカラスの羽根をパタパタやっているようなつけまつげをしているお嬢さん方がいるけれど、男性陣にそれがいいと思うかどうか聞いてごらんな。ほとんどが「全然いいとは思わない」と答えると思うよ。
ええ?! でも、美しいことはいいことじゃないの?
その美しいかどうかが、場合によっては自己満足だけなんです。例えば、ムキムキマッチョな男が鏡を見てポーズをとっている姿なんて、自分では美しいと思ってはいても、多くの女性はアホらしい、と思うんじゃないかなあ。鏡に向かってのつけまつげと、同じじゃない?
よけいなことを言いました。。。 別に化粧は男のためにやるわけではなく、自己満足のためにやっていればいいわけで、「男がどう思うか」なんて、大きなお世話なのです。「男の気を引くためにはどういう化粧がいいかしら」と質問されたときにだけ、自分が思うことを答えればいいわけで。
さてこのあいだの「クローズアップ現代」で、高齢化社会の結婚事情について特集していました。登場した初老の男性が「まだまだ若い女性と結婚するぞー」と、体を鍛えている姿が映されたのです。なにやら部屋のなかで腹筋や腕立て伏せに精を出し、「ほらほら」と自慢げに二の腕をまくり上げて、必死にちからコブを出して見せている。
NHKさんは、よくこういう意地悪な、いや残酷なさらし者をやるんですよね~。いい年こいて、ケッコンしたいはいいけれど、しなびた腕に筋肉が浮き出ればもてるかもしれないと、哀れな勘違いしているところを記録にも残る全国放送。ううう。。。
ではそのオッサン、どうすればいいのだろうかは次回に考えます。