さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

鹿児島 焼酎の世界を巡る

2017年11月01日 | 九州シリーズ



さすが大都市鹿児島。ついに「華アジ」がありました。いけすからピチピチしたやつを
生き造りしてくれる「さかなちゃん」という店にはまたもや入ってなかったが、探せば
あるものです。初めて食べましたが、さすがに普通の鯵とは違う。身がしっかりしていて
未経験の世界でした。



ここで覚えたのが、「前割り」という飲み方。焼酎を前日に水で割っておく。ひと晩
置くことによって、味がまろやかになるのです。たしかにそのようで、他のお客さん
たちも「前割りを」と注文していました。



屋久島の焼酎です。焼酎は一般に蔵が小さく、たくさんの銘柄があります。おそらくは
土地それぞれの特徴と味わいがあるのでしょう。あれもこれもレア物、という雰囲気。



華アジを三枚におろし、その骨と間についた身を揚げてもらいました。これも焼酎に
合います^^



すでに何種類飲んだか。。。



華アジは食べたので、今度は少しこじんまりしたところでゆっくり飲もうと彷徨う。



こんな店に入りました。



おうっ!ここは徹底して「白金乃露」のみ!



この店は12角形のカウンター。真ん中に女将さんが立っていて、それをぐるりと客が囲む、
というか、女将さんがそれぞれの客を相手にしているってことかな?実にアットホーム。

集団討論会のような構図になっているので、もう否応なくワイワイと全員で会話することに
なるのです。私は斜め前のおっちゃんと焼酎の話をしました。南九州をぐるりと旅して、
あちこちの焼酎を試してきました。そしてまだまだ開拓する気まんまんだと。

すると左にいたおばさまが、「それなら焼酎バーがあるよ」と教えてくれました。ずらりと
並んだ珍しい焼酎を、次々にグラスで注文できるという素晴らしい情報。それなら行くしか
ありません。この店は長居せずに、焼酎バーへと向かったのです。



また街を彷徨う。だんだん人が増えています。そういえば、人混みの繁華街はスタートの
熊本以来だな。いつの間にか、焼酎の精が一緒に飲み歩いていたような。。。



ここはさっきの店で聞いた焼酎バー。銘柄に詳しくない私は、にこやかで親切なバーテンダー
のお勧めに身を任せ、妖精さんの幻とグラスをチン♪



最初に入ってきたとき、よく見慣れたバーカウンターと、うしろのボトルが並んだ棚、という
光景なのだが、はっとするほどの違和感がありました。まずボトルがデカイ。なにせ一升瓶
ですからねー。それと、客がワイワイとみんなで楽しく語らっている。普通バーは、あまり
まとまって話をしません。横一列だから、隣以外とはまず話さないんです。だけど、ここは
なんかみんな親密で酒の話を楽しんでいる様子。普段からこうなのかな。



そういえば妖精さん、あなたは俺が正体不明になるほど酔うときに現れますね。
東北で日本酒を開店から閉店まで飲み続けたときとか、東京の下町で何軒もはしごしたときに
も横にいたような。そぉ~か、一定以上飲んで前後不覚になったときに現れるのであれば、
出てきてほしくなったときには、その気で飲みますけれど?

外国で飲んだら、あなたはその国の言葉を話すのかしら?



今回一番の発見はコレ、「金峰」。枕崎に向かう途中、鉄道が廃線になった加世田あたりの
蔵のようです。「紅はるか」って、焼き芋やら干し芋にする、とっても甘いサツマイモ。



これが素晴らしく香り豊か。だからこんなワイングラスで出しているんだな?
ふわりと上がってくる上品な芳香は、まるでブルゴーニュのピノ・ノワールのよう。
日本酒でいえば、会津若松の「末廣」大吟醸。あれもこういうワイングラスで出されたなあ。

あっ!妖精さん、あなたその会津でもお会いしたような。だから焼酎の旅でも最後に現れて、
このうっとりするような香りの焼酎をご一緒してくれるんですね?