さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

フランス人青年と西の果てへ 11

2010年05月05日 | アイスランド

 朝食の席でのこと。フランス人青年が車で西海岸方面にドライブに行くので、一緒に来るかと誘ってくれた。喜んで申し出を受ける。そこは知床半島のように突き出た半島でさいはての地、観光ツアーにはないが、冒険心から是非行きたいと思っていた場所なのであった。
 彼は父親、弟と共にラリーの選手であり、車が趣味なのである。いつも仕事が終わると、男3人で山道を猛スピードで飛ばす練習に出るらしい。母親はどう思っているのだろうか…。
 
青年はこちらに気を使い、あまりスピードを出さずに丁寧な運転をしてくれた。一度だけ、タイヤを滑らせる見事なターンを見せてくれた。
 彼は英語があまりうまくなく、若干苦労しながら会話をする。こちらのフランス語は初歩なので、ぎこちない会話であった。フランス語の男性名詞、女性名詞の質問をする。あらゆる名詞が男か女になっている。それは覚えるしかないのだ。むかし苦労しましたね。フランスパンは男性、それをスライスしたパン切れは女性になり、カップは女性でグラスは男性ときたもんだ。とにかく苦労すると言うと、フランスでは子供のうちから自然に覚えてしまうという。当然なのでしょう。


フィヨルドでしょうか、氷河によって出来た細長い川がいくつも並んでいます。


むかしの移民、こんな所に流れ着いたら一体どうやって生き延びたのでしょうか。。。


手前に家が見えているので、この大きさがわかるでしょう(^益^)b


クリックして拡大して頂ければ、真ん中に家が見えますよ(^益^)ノ
フランス青年の車は快調にまっすぐな道を飛ばしてゆきました。


パノラマ写真機能か、ビデオがあればずっと続いているこの景色を流れるようにお見せできるのですが、いたしかたなく3枚連写です~^^;


最後の一枚は、フランス青年に撮ってもらいました^^ 川の真ん中にある白いもの、あれは氷ですよ~(゜゜)サムインデス


ロブスターのフルコース 10

2010年05月01日 | アイスランド

 夕方にバスはレイキャヴィークに戻り、宿に帰る。そしてまた近くの温泉施設に行った。一日バス旅行のあとなので、やはり大きな湯船に浸かりませんとね。宿のおばさんが翌日のホエールウォッチング、木の船に乗ってクジラを見るツアーに問い合わせてくれたが、なんとそれは気温の上がる観光シーズンだけ、5月からなのであった。その他のツアーも冬には少なく、明日の予定が決まらない。翌朝一番でインフォメーションに行くことにした。
 
食事は昼もゴージャスだったのだが、まあ折角の滞在だからと、また別の高級レストランでロブスターのフルコースを食べる。1パイントのビールをまず飲んだのが失敗だったかもしれない。昼に立派な食事をしたので、最後には苦しくなってしまった。前菜にはエビの冷製、繊細な作りであった。その後のロブスターのスープ、これが絶妙だった。クリーム系のスープに、ほんのりと焦がしたロブスターがゴロゴロ、この味のバランスが実に良い。しかし飲み終えたところで、腹は9分ぐらいになってしまっていた。
 すでにここで終わっても大満足なのである。そしていよいよメインのロブスターのグリル。これがなんと6匹だ!真ん中にはパスタがあり、その上に6角形のパイが乗っており、真ん中の空洞にはこれまた角切りのロブスターがクリームソースにからまれて詰まっている。フルコースでいったい何匹なんだー。小食なのが惜しまれる。残り2匹で力尽き(バスタやパイは初めから諦めていた)、肉体的、精神的にも苦しみつつ残すことにした。こっ、この料理を残すとわ!
 デザートはチョコレートアイスクリームにホイップクリームが乗っており、ベリーのソースと共にイチゴが幾つか添えられた大きなもので、これまた完食できずに涙のリタイア。この後ホテルのベッドに横になり、2時間ほどまるっきり身動き出来なくなったw
 
 
この夜は快晴、星や月がきれいに見えていたのに、オーロラは影も形もない。深夜1時頃に外に出たとき、上を見上げていたら通りかかった青年が何を見ているんだろう、と一緒に上を見る。そりゃあ怪しげですよねえ。UFOでもいるのかと思ったかもしれない。「オーロラが見えないかと思っているんだよ」と言うと、「暖かすぎてダメだろう」と言っていた。
 快晴なら絶対に見られると思っていたのに、記録的な暖冬とは!どおりで深夜に外に出ても顔や手がしびれることもない。北極圏の冬だというのに、気温は普通の雪国程度なのである。



アイスランドの大平原。夏にはあんな山に登るのもいいかもしれないねェ(^益^)b


火山の爆発で出来たカルデラ。