さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

上海最後の夜を迎える 北京・上海の旅29

2010年10月13日 | 中国


万博見物も終わり、2週間に渡る北京・上海の旅も、いよいよ最後の夜となりました。
ものすごく混んでいた万里の長城に始まり、故宮、天津、そして上海に来て蘇州も見たし、思えば長い旅だった(^益^)b

そしていろいろ食べました。。。



最後の夜も、当然立派なレストランです。ちょっと辛い四川料理。



そして好きな黄酒(^益^)b



胡瓜と人参だけなのですが、これが甘酸っぱく煮てあり、辛い油がかかってる。
帰国してから早速作りました。私は大根をプラスし、酢とみりんで煮て一晩寝かし、いま流行りの「食べるラー油」をかけていただきました。あれってニンニクが入っていておいしいですよねェ^^

あ、もちろん黄酒の10年物も買って帰りましたよ。重かった。。。



左は鶏の手羽先。右は海老のから揚げにタレがかかっており、じゅうじゅういうやつが出てまいりました。これも逸品です!



豚の角煮です。旨かったですが、これの有名店に行ったあとではちと物足りない^^;



スープはコクがあって最高の味でした。しかしたっぷり酒を飲みながら、このへんでスープを飲むと腹はパンパン…。



ウププ、となった頃に仕上げの麺が出てくるしー。ネギとニラはいいが、肉はもういい^^;

いよいよ別れが近づいてきて、お互い少し言葉少なになってしまいます。楽しかったなあ、という思い出話と、今度はまだ行ったことのない西安、成都のほうを回ろう、そして今度チェングォが日本に来るときは、一緒に京都や奈良を回ろう、という話になりました。

2年前に桂林を訪れたとき、いずれ中国人も自由に日本にやってくることができる時代がくるだろうなあ、なんて話していたのですが、もう早速自由化が進みました。一定以上の収入があることが条件なのですが、チェングォはその基準を満たしているのです。今度はどっちが相手の国に行くことになるのかな。



外は遅くまで人がいっぱいです。あいかわらず蒸し暑い。いよいよ最後となりました。

上海万博 北京・上海の旅28

2010年10月07日 | 中国



英国館の内容のあまりの貧弱さへの驚きからまだ立ち直れず、ぶらぶらと他のパビリオンを見て回りました。もう一時間以上は並ぶ気がしません。大国のパビリオンはどれも行列が長いので、すぐ入れそうなところをいくつか見て回りました。



なんとなくどこもスクリーンに映像を流しているのが多い。ま~文化祭って、どこもパネルを並べて簡単な展示を行い、DVDでも繰り返し流しっぱなしっていうのが多いですよねえ(^益^;オナジダヨ

まーそれでも自国の歴史や特徴を一生懸命知らせようとする努力が感じられるのもありました。すぐに入れるので覗いてみたのが「マルタ」「アルバニア」「モルドバ」といったところだったか。行ったことがあるので、ちょっと並んだのがポルトガル。アイスランドは混んでてパス。中が涼しそうだからかな?(^^;



日本館は一番の行列だったと思います。半端じゃありません。蕎麦粉を練って叩いて広げて、それを何重にも重ねて包丁で細く切り、それを平らに並べたような行列の塊りを想像して下さい。はじからはじまでの一列の行列が、Uターンして戻ってきてまたUターン。それが体育館いっぱいにびっしりを想像して下さい。そのびっしりの塊りが何個もあって、みんな全く動いていない状態です。前に進まない果てしない行列!

日本館の展示は、何やら精巧なロボットのパフォーマンスがあるとか?そもそも日本人は、こういう企画があれば、きっと何か面白いものをやる几帳面さがあるはずだ、という印象があるのでしょう。中国人たちはこぞって日本館に殺到しているのです。

たしかに英国館のような手抜きをするわけがない。


入ってみよう、と思っていたのが北朝鮮館。「並ばない」とも聞いていました。でも手抜きなんぞしてませんでしたよ。Paradise of the People(人民の楽園)というキャッチフレーズを見て、チェングォと吹き出してしまいました(^益^; 首都「平壌の繁栄」がテーマだそうです。ぎりぎりの困窮状態にあるって世界的に有名じゃ^^;

中には庭園が再現され、噴水もあり、立派な作りでした。上には大きなスクリーンがあり、ものすごく大きなステージでの演奏が映っていました。軍服のオーケストラ、子供らや女性たちの歌や演奏。「どうだ、すごいだろ」という自己満足の声が聞こえてきそうなゴージャスなショウでした。

土産売り場でそのショウのDVDが売ってあったので、買いました。楽しみだったので、家に帰ってすぐに再生しようとしてみました。フォルダを開いたら、カラでした…。

あまりにも衝撃でした。パッケージにサービスセンターのメアドが印刷されていたので、丁寧な文面のメールを書きました。「見てすごくよかったんです。感動したんです。だからいい土産だと思って買ったんです。何かの手違いでしょうが、見られないんです。どうにかしてほしいんですぅ~」と出してみたんですが、メールは戻ってまいりました…。


      ヽ(`益´)ノ


さてさて、以下の動画に万博の様子を編集してみました。どうぞご覧ください~^^
北朝鮮館も出てきますよォ(^益^)b

上海万博


上海万博へ行く 北京・上海の旅27

2010年10月05日 | 中国


さていよいよ上海万博です。上海の人の多さに加え、中国全土から観光客が雪崩のように押し寄せているというふれこみだったので覚悟はしておりましたが、もう地下鉄を降りて会場に向かう道のりでめげた。人の大洪水だー!この入口もすごいでしょーw(゜゜)w



荷物検査のセキュリティもしっかりしておりました。入るだけで人に酔う。



やっと会場内に入りました。人気のパビリオンには何時間も待つと聞いておりました。だからといって、空いているところだけを見て帰るのは少し寂しい。最初のひとつぐらい長く並んでも人気のところに入ろうと思い、中国館や日本館は大変すぎるので、チェングォと出会った国、英国館に行こうと決めました。



まだ午前中だったので、2時間はかからないというので列に並ぶ。我々の前には、両親と娘ひとりの三人組が並んでいました。1時間ほど待ち、行列も最終コーナーに入った頃のことでした。左から二番目の白い服の、まゆげを不自然に(いま流行りのか?)整えている、本人はおしゃれのつもりらしい派手なメガネをかけたお嬢さんが、何やら飲み物でも買いに行列から離れ、すぐに戻って列に入ろうとしたわけですが、右に見えている柵を乗り越えたわけです。

警備員がすぐに来て、「柵を乗り越えただろう!後ろに並び直しなさい!」と注意したのです。親子三人は火がついたように抗議しました。「ずっと並んでいて、ちょっと飲み物を買おうと離れただけなんですっ!なんで戻っちゃいけないの!」

警備員は全く妥協しませんでした。列に並ぶことが文化として定着しきっていない中国が、先進国の仲間入りをしようと国のメンツをかけた世界的な催し物です。厳しく厳しく整然と運営しようと誓っていたのです。全然妥協などせず、「出なさい!」でした。
右からの二番目の警備員が顔色一つ変えず「出ろ」と言い、真ん中の係員が柵を開けて、お嬢さんを外に導いたのです。



ちょっと厳しすぎない?と思われるでしょうか。私は絶対あの娘、列に戻るな、と思っていました。ものの数分でした。一度後ろに行き、「どいてどいて!」と言いながら、どんどこ前に進み、無事(?)戻ってきましたよ~^^; ↑ほらねw



そして2時間弱といったところでしょうか。やっとこ英国館の中に入れましたー。

まるでハリネズミ?何やら「自然との共生うんぬん」という説明がありましたが…。
画像をクリック!



中はご覧の通り、ハリネズミの胃袋か?おいおい、まてまて、混んでいる日は3時間待ちになったりするというのに、これだけかよっ?何か地下にでも広い展示があるのかい?




  え?  本当にこれだけ?




  おい! コルァ!!! こ・れ・だ・け・か・よっ!!! ヽ(`益´)ノ




ものすご脱力しました。「万博」ってこんなものなんディスカ?一発目からやる気まったくなくなりました。他を見る、というか行列に並ぶ気力が失せました。

まてまてまて、英国って、こんな国じゃなかったか?手抜きというか、万博ごときに国のエネルギーや金をかけようなんざぁ思わない、「これでいいの?」と言われたら、両手のひらを胸の高さに上げて、ニコッとするような連中じゃなかったか?

BARを求めて 北京・上海の旅26

2010年10月02日 | 中国



私はBARが好きである。つまり酒好きなのである。

わが街・東京には、全国各県からもたらされる日本酒を並べたいきつけの飲み屋がある。
もちろんいつも飲むお気に入りの酒もいいが、「今日はコレが入っていますよ」と勧められる、飲んだことのない酒を試すのもいい。

なじみの英国に行けば、パブに行きお気に入りのエールを飲む。そして様々な土地を回れば、そこの地ビールを試してみるのは当然だ。さらにアイルランドやスコットランドといった土地を旅すれば、もちろんウィスキーを飲み比べる。

ヨーロッパ大陸になれば、もちろんワイン。昨年のポルトガル旅行ではポルトワインを試しすぎて、直後の健康診断では「要治療」ときたもんだ。

北欧を旅したときは、数々のリキュールを楽しみましたねェ。

さてなんだか自慢話の連続になってしまったようですが、別にカウンターで金髪の美女と目を合わせて酔っているわけでなし、しとやかな黒髪の人妻と盃を交わしているわけでもありません…。

まてまて、俺がひとりしょぼくれて飲んでる話じゃねー。中国にはいろんな酒がある。広い中国全土で作られている古酒は限りないほどだ。それをいろいろ試してみたいので、そういう酒を並べたBARはないかとチェングォに聞いてみたのだ。



上海のそういうエリアを知っているから行ってみようとタクシーに乗った。
しかしご覧の通り、大都市だけに西洋式のBARはあるが、またブランデー、ウィスキー、ワインや様々なカクテルは置いてあるが、中国酒が並んでいるところはない!

チェングォは親切にもいくつかの店の店員に聞くが、中国酒は数種類をボトルで出すだけだ。つまりメニューのなかでおまけ扱い。いろんな人に聞いてみてくれたが、どーもない。

結局中国には、BARで中国酒をピンポイントで楽しむやつはいねーのだっ(゜゜)w



高級ホテルのラウンジも見てみたが、やはりない。結局普通のレストランに入り、有名なボトルを一本頼むしかなかった。それは大変旨かったのだが、「中国酒試し飲みの祭典」はお流れ…。

結論を言うと、中国人が酒を飲むときゃーレストランに行く。レストランは「酒家」というでわないか。そこでダラダラ遅くまで飲むのである。

「それならグループで行くしかないってことか。ひとりBARで飲みたいやつはどうするんだ?」と聞くと、「そういう習慣はないねえ…」というチェングォの返事。

  ううう・・・。

中国よ、待ってるぞ。この「酒飲み後進国」が4000年の眠りから覚め、全国各地から様々な古酒、10年モノ30年モノ100年モノの逸品を取り揃え、カウンターに座ればマスターが「ダンナ、今日は滅多にお目にかかれない酒の甕が開いてやすぜ」と語りかけ、ふた席向こうには、わけありの影を持つ少し酔った女が「アラ、あなたおひとり?」と声をかけてくるような、そんなBARができるのを!




酒にぴったりのつまみを出すということにかけては立派なんだがなー^^;


上海蟹を食べる 北京・上海の旅25

2010年10月02日 | 中国


上海のホテルから最寄りの地下鉄駅に行くにはこのような裏道を通ります。毎日この道を通る度に、このおばさんがミシンをかけているのを目にします。朝早くから暗くなるまで、毎日一生懸命働いています。しかしこの日はちょっとお疲れの様子でした^^;

となりのおじさんは、ゴミ箱のなかからペットボトルを集めているのです。10本で1元だったかな?あれだけ袋が一杯なら、100円くらいにはなっているかなぁ。



さて上海に来たら「上海蟹」ですよねェ(^益^)b

長江流域を中心に生息する淡水性の蟹ちゃんです。
まー季節にもよるし、値段が高いので日本ではなかなか食べられません。せっかく上海に来たんだから、少し奮発しても食べてみなければ!(初体験なり)

レストランには創業1744年という老舗の「王宝和酒家」を選びました。上海蟹の名産地である陽澄湖で獲れた蟹のうち、形や大きさも厳選して出しているというじゃ~ないかね。

上の写真は、足の肉を煮たもの。蟹をむしるのは大変だから、身だけちょっとパクパクやってみたいとー(^益^;



お次は蟹味噌であります。ぢつわ上海蟹は、この味噌が有名なのです。ちなみに私は特にこれが好きというわけではありませんが、淡水性だけにちょっと違った味わいでした。



この高級な蟹ちゃんは、どれくらいの大きさがいいかの希望を出し、グラム単位で値段がつきます。肉はそれほど沢山ではありませんが、蒸し焼きにされていて香ばしく、ほんのり天津甘栗のような香りがしましたぞ。



昼間だったし、静かなフロアでしたが、お隣にはおばーさんグループ数人。
まず我々がテーブルに通されたとき、おばーさんたちは突っ伏して寝ていました。
何なのだろう?と思っておりましたが、しばらくすると起き出して、料理を少し食べておしゃべりが始まりました。そしてこちらが上海蟹を食べているとき、そのおばーさんたちはまた眠りについてしまいました。

この高級レストランで、豪華にもおばーさま方は寝て、起きて食べて話して、また眠るという贅沢な過ごし方をしてらっしゃるのでした…(^益^;