
その瞬間にご婦人の一人がこのお家の方だと直感したのですが、僕が悪びれもせずに「懐かしい味です!!」と言って「美味しい!!」と続けると、「もっと赤いのでないと‥‥」と少しも怒っている風でもないのです。「いえ、これでも十分」と言いながら、僕はもう坂道を下り始めていました。
買い物を終えてもう一度通りかかった頃は、もう誰もいませんでしたが、暗くなっていて赤い実も目立ちにくくなっていました。
今日も買い物に出たので、ついでに写真に撮りましたが、サクランボは盗みませんでした。そして一昨日も僕は決して盗んだ分けではなかったのだと気が付きました。