続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ツバメ。

2012-08-06 06:02:19 | 日常
 巣立ったら帰ってこない習いのツバメのはず・・・ところが毎日やってくる。もうすでに巣を取り払ったわが家にさえ毎日玄関の軒下までやってきて旋回し帰って行く。

 時には数羽で家の前でぐるぐる旋回しているのを目撃する。ちょっとしたショーである。

 家の前の電線に止まっている姿を見ると、何か因縁を妄想してしまう。あのツバメはずっと昔のわたしの先祖の生まれ変わりではないか、などと(ごくオーソドックスな妄想ではあるけれど)。

 今朝も早くから至近距離で鳴いているツバメ・・・。
 二、三ヶ月前くらいにツバメの生態調査の用紙を預かったことがある。あの用紙を提出してからさらに幾つものツバメの巣を見つけたので追加報告をしたいくらい。大矢部は山の緑が多いせいもあるかも知れない。人を怖れるのに、人家に巣を作る。しかも、夜も明るい場所を選ぶようである。ツバメは《ここ》と決めた場所を忘れないように(実際忘れずに帰来する)記憶に刻んでいるのかもしれない。

 まつわりつくように、近隣を飛び回り、鳴いているツバメを見ていると愛おしくもある。
 ちなみに隣家では再再再度、ツバメは子育て(4羽)の真っ最中、もう8月なのに・・・。

『風の又三郎』403。

2012-08-06 05:53:22 | 宮沢賢治
それからみんなは、砂っぱの上や淵を、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、押へたり押へられたり、何べんも鬼っこをしました。

 砂はシャと読んで、赦。
 上はカミと読んで、神。
 淵はエンと読んで、縁。
 行ったりはコウと読んで、考。
 来たりはキと読んで、鬼。
 押へたり押へられたりはオウオウと読んで、往々。
 何べんはカと読んで、化。
 鬼っこはキと読んで、記。

☆赦(罪や過ちを許す)の神との縁(めぐりあわせ)の考え。
 鬼(死者の魂)が往々にして、化/形、性質を変えて別のものになることを記している。

『城』905。

2012-08-06 05:42:13 | カフカ覚書
「それもお話しましょう」と、村長は言った。「しかし、そのまえにまず二、三のことを説明しておかないと、ご理解いただけないとおもいます。いま監督局のことをお話した事でさえ、早すぎたのです。

 二、三のこと/einiges→Ahn/先祖。
 監督局/Kontrollamter→Kontrar ente/対立する、虚報。

☆「それもお話しましょう」と、村長は言った。/(死への)入門の伝説。
 しかし、先祖のことを説明しておかないと、理解してもらえないと思います。対立する虚報のことに言及したことさえ早すぎたのです。