続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

お節介?

2012-08-19 06:30:21 | 日常
 近所のEさんは一人暮らしで、交通事故の後遺症があるからという理由で仕事には就いていない。老母の介護をしていた昨年末までは声は頻繁に聞こえていたけれど、一人になり訪問者のないかぎり当然のことながら聞こえる事はない。

 けれど、隣家のHさんによると「ここ、少なくとも5日は生活音がしない」という。
 夜になっても灯りがつかない。いくら短夜とはいえ、夜に電気をつけなければ不便。(電気を止められていた時期もあるようなので今度も・・・)しかし、メーターを見るとゆっくり回っている。
 二階家だけど、階下の窓は締め切り、二階を確認すると網戸になっているようなので(まぁまぁ)と思っていた。

 ただそういう日が幾日も続くと不安が増幅してくる。
 Hさんに聞いてみると、
「10日ほど前、長袖の着衣でポリタンクを担いでいる姿を見かけた」という。
 何で、夏なのに灯油?
 水道を止められて水を汲みに行ったのかもしれないという疑惑が過ぎった。誰か尋ねて来た折「水だけは呑んでいますから」と言い、「母も亡くなりましたので、もし何かあればわたしは発見されるだけです」と妙な事を言っていた。(彼は声が独特に響く高い声質)

 50才前後・・・頑強に見える体躯・・・。
「医者の診断書も定かでなく、生活保護を受けたいが、確定しないのです」わたしにはそう言って(生きる目途は生活保護だより)という感じだった。

 運転も可能(運転手をやっていて事故に遭った)、本業は材木屋で重い物を担ぐ事も可能に見える。その彼が働くことを諦念し何もしないでいる・・・。


 そういえば、バス停で会ったので「今日は車ではないんですか」と聞くと、ごくあっさり「売っちゃいました」と言っていた。


 あれから半月も経ったろうか、一向に点かない電気(灯り)。出入りの様子も伺えない。Hさんに
「生活音(食器を洗うとか洗濯などの水の音)に気を付けて見て」と頼んだ。

「昨夜も一切、何の音もしなかった」という。
 


(孤独死)という言葉が過ぎった。
《こうはしていられない》とばかりその旨を、通報すべく会長さん宅へ。
「警察か消防へ連絡してみましょう」ということになった。


 雷雨の中、家のすぐ手前まで来たら、Eさんの顔が二階のガラス窓から見え、わたしに向かって「ありがとう」と言うようにこっくりし、笑った。


《元気で生きている!》

 良かったというより、さんざんチャイムを押し、応答を求めたのに鍵を閉め返事の一つもなかったEさんはが、わたしが通報し帰ってきたら窓から挨拶するなんて!!

 即、このことを会長さんに連絡。

 
 心配し、相談していた会話は、Eさんに届いていたのだ。待っていたのかもしれない通報・・・。


 お節介もほどほどに・・・。病気でもない限り、訴えは自分の成すべきことかもしれない。

『風の又三郎』415。

2012-08-19 06:11:37 | 宮沢賢治
嘉助は、水を呑んだと見えて、霧をふいて、ごほごほむせて、
「おいらもうやめた。こんな鬼っこもうしない。」と云ひました。小さな子どもらはみんな砂利に上ってしまひました。又三郎は、ひとりさいかちの樹の下に立ちました。

☆火星を推しはかると曇りが現われ、無(見えない)になる。
 危(安定しない)運(めぐりあわせ)である。
 照(光)を査/しらべると、理(道理)の照(光)は、幽の太陽から受ける仮りの質である。

『城』1007。

2012-08-19 05:53:14 | カフカ覚書
事件が重大であるかどうかは、それに要する仕事の多寡によって決まるものではありません。そういうことを信じておられるようでは、まだまだ伯爵府のことあわかっていらっしゃらないとしか言いようがありません。

 仕事/Arbeit→Alibi/現場不在、現場不在証明。
 事件/Falles→fallen/死ぬ。
 伯爵府/Behorde→Beforhle/命令する。
(わかって)いない(遠ざかる)/entfernt→ente ferne/虚報、過去。

☆死に等級があるかどうかということは、現場不在証明の範囲では確定的ではありません。
 そういうことを信じているようでは、まだ命令(支配)が虚報であるという過去のことがわかっていないとしか言いようがありません。