男は夢想する。こんなはずじゃなかったと。
地位も金もある。しかし、悪くない、まんざらでもないと思って一緒になった妻には辟易としている。実は愛人がいる、もちろん妻には内緒である。
しかし、男は急死。
妻である女は泣き暮れていたが、ある日、引き出しに隠した夫の手紙を発見した。
そこには何と「女房と別れて君と・・・云々」
女と一緒に映した旅館の寝巻き姿の写真・・・。
《衝撃の事実!》
涙は消え、腹の底からこみ上げるおかしさをこらえることができなかった。「馬鹿だよっ!」
「そりゃ、喧嘩はよくしたわよ。デモね、離婚なんて話は無かったわ」と言った。
よく出来た妻にも不満があったかもしれない、愛人関係ならば輝いて見えるし、尽くしてもくれる。男の横暴、不遜は男の死で幕を閉じた。
一千万からの費用をかけた葬儀・・・棺の中の男は死力を振り絞ってでも《あの手紙》を処分したかったに違いない。否、死ぬくらいなら、どんな波乱も乗り越えて、愛人と一緒になる夢を実現したかったのかもしれない。
どちらかは永遠の謎である。
昨夕、その妻である友人に某会館でバッタリ出くわし、ふと思い出した彼女の秘話。
地位も金もある。しかし、悪くない、まんざらでもないと思って一緒になった妻には辟易としている。実は愛人がいる、もちろん妻には内緒である。
しかし、男は急死。
妻である女は泣き暮れていたが、ある日、引き出しに隠した夫の手紙を発見した。
そこには何と「女房と別れて君と・・・云々」
女と一緒に映した旅館の寝巻き姿の写真・・・。
《衝撃の事実!》
涙は消え、腹の底からこみ上げるおかしさをこらえることができなかった。「馬鹿だよっ!」
「そりゃ、喧嘩はよくしたわよ。デモね、離婚なんて話は無かったわ」と言った。
よく出来た妻にも不満があったかもしれない、愛人関係ならば輝いて見えるし、尽くしてもくれる。男の横暴、不遜は男の死で幕を閉じた。
一千万からの費用をかけた葬儀・・・棺の中の男は死力を振り絞ってでも《あの手紙》を処分したかったに違いない。否、死ぬくらいなら、どんな波乱も乗り越えて、愛人と一緒になる夢を実現したかったのかもしれない。
どちらかは永遠の謎である。
昨夕、その妻である友人に某会館でバッタリ出くわし、ふと思い出した彼女の秘話。