続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

嫉妬。

2013-10-24 07:13:25 | 日常
「お姉さんはわたしに嫉妬しているのよ!」
 二人暮らしの妹が投げつけた言葉。

 何もかも妹の面倒を見ている。その妹は、姉が紹介したそれなりの人物と親しくしている。今回も二人で東北への二泊の旅行。
 夫に先立たれた妹は孫もいるけれど美しい70歳、華がある。
(お姉さんにこれほどまでに世話になりながらお姉さんの友人でもある某氏と出かける後ろめたさ)お姉さんの眼をどこかで恐れている・・・その気持が「嫉妬」という禁句を持ち出させたのだ。

「『あら、80歳にもなって、妬いてなんかいないわよ!』って笑ってやったわ」と、姉であるAさん。


 年を経てから思うのだけれど、嫉妬は確かにある。この話、嫉妬にまでは届かないけれど、微かに羨望が走る。絵空事ではなく現実だから・・・。


 嫉妬による激昂は殺人事件まで惹き起すことがある。それほど測り知れない負のエネルギーを内包している。
 嫉妬は美しくないものと、即否定することはできる。けれど、《逆も真なり》嫉妬を正のエネルギーに変化することは可能である。
 人を妬み羨む気持を捨ててしまったら、人は枯れてしまうのではないか。ドロドロとした負のエネルギーを活き活きとした正のエネルギーに転換させる浄化作用を人は持たなければいけない。秘密の機関である。

 他人の成功に(自分の気持を抑えて)拍手を送ること、他人の失敗を黙って見守ること。陰を黙し陽を喜ぶ、そういう人でありたい。

『ポラーノの広場』129。

2013-10-24 07:06:08 | 宮沢賢治
 そしてよく見ますとこの前の晩みんなで云ったやうに一一のあかしは小さな白い蛾のかたちのあかしから出来てそれが実に立派にかゞやいて居りました。


☆現われる全てを判(区別する)。
 溢れる逸(かくれた)照(普く光があたる=平等)を吐く(言っている)。
 我(わたくし)は推しはかることを頼りにしている。
 日(太陽)を律(基準)に、把(手につかむこと)を拠(よりどころにしている)。

『城』1424。

2013-10-24 06:45:00 | カフカ覚書
もしたずねられたら(もちろん、たずねられた場合にかぎるが)、馭者にまんまとそそのかされたのだ、すくなくとも、橇の扉をあけたのはそのためだと、隠さずに言ってやればよい。

 馭者/Kutscher→Kuster/会堂番
 橇/Schlittens→Schrift/書いた物、文字。

☆もしたずねられたら(もちろんその場合だけれど)会堂番(本当の死の前にいる門番)に秘密にすべきことを話すように望まれたのであり、つまりはそそのかされたのだ。少なくとも、書いた物(文字/聖書)を開けたのは、そのための指示である。