続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

どうしているかなぁ・・。

2013-10-12 06:40:00 | 日常
 過去は振り返らない! そうきっぱり決めていても、不意に過去の情景を思い浮かべたりする。遠くの景色を眺める気分でいるのに、ざわざわと胸の中で鳴る音がする。

(あの人、あの人たちは今ごろどうしているかしら)

 一緒に机を並べたマキノさんは他界、仕事を教えてもらったセキさんもこの世の人ではない。
 G製版の三兄弟は一夜のうちに姿を消して、あれからどうしているかしら。M製版の一家、T製版の人たち、K製版の社長・・・わたしの関わった零細企業は、みんな悉く消えてしまった。

 仕事に追われ真面目に生きてきたのに、どこかで歯車が狂ってしまう。
「M製版の社長なんてね、当時三億の慰謝料払って離婚したの。ニュースになったくらい」とY工芸の事務員が言っていたほど景気が良かったのに・・・。


 結局、小さな所の呑気な経営が、時代に飲み込まれてしまったのだ。仕事さえしていれば、今日も明日も大丈夫。でも、明後日の変化が読めない。

 
「いいことなんて、なかったわ」と、Aさんはつぶやいた。

(わたしも、そう)責任の所在なんてことは考えない。


 それでも生きているし、死なない限りは生きていかなくてはならない!

『ポラーノの広場』117。

2013-10-12 06:31:24 | 宮沢賢治
その調子はたしかにあのファゼーロの山羊をつれて来たり野原を急いで行ったりする気持そっくりなのでわたくしは思わず、たうとう来たな、とつぶやきました。


☆帳(ノート)の志(こころざすところ)は、『太陽の耀(かがやき)は、雷(神なり)』である。
 夜に現われる希有な講(はなし)を記す。
 字の支(分かれること)に、頼っている。

『城」1412。

2013-10-12 05:56:18 | カフカ覚書
からだが燃え、あたたまってくる。ほとんど甘美な芳香にすぎないとおもっていたものが、飲んでみるとたちまち馭者に打ってつけの酒に変るとは、なんとふしぎなことだろう!

 馭者/Kutscher→Kuster/会堂番。
 甘美/Suss→Suhne/贖罪。
 芳香/Duftes→Uftig/霧に包まれた。
 ほとんど/fast→wust/荒地。

☆からだが燃え、熱くなった。(血族は)贖罪の霧に包まれた荒地にただ耐え忍んでいた。会堂番の生き方(役目)とは何なのだろう。