続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

高齢者の近況。

2013-10-19 06:27:47 | 日常
 夏の疲れが出ているのかもしれない・・・昨日のサークルでも「風邪をひいたので」と欠席者がでた。
「何となく・・・」
「ねっ」っていう感じでみんなもどことなくやる気が出ないでおしゃべりに興じた。

 成長や進歩は望めない・・・いえ、多少その気持はあっても気恥ずかしくて口に出来ないお年頃(高齢者)。
 それでも一生懸命、メンテナンスを心掛けている。
 修復・・・昨日のようなわたしでありたい。

 望みは儚く、現実は重い。
「布団もね、近ごろはめっきり干さなくなったわ」とYさん。
「だって、布団を干すには息子の部屋を通らなくてはならないから・・・」と言い訳のKさん。
「本当にね、掃除も手抜きで昭和の暮らしよ。」と、わたし。
「なに?それ」
「うん、箒とハタキで簡単掃除」
「あはは、たしかに掃除機もあんまり使わないわ」
「若い頃なんて、毎日掛けていたのにね」
 肯く三人。

《これではいけない》と思っても、日々は断りもなく暴力的に過ぎ去っていく。残るは、ホコリと汚れと疲れだけ。

「呆けないようにしなくてはね」と、Kさん。
「ほんとうに」

 詰まる所、話の締めくくりはいつも《呆けないようにしなくては》で終る高齢者の井戸端会議。

 病気・・・高齢になると、何らかの疾患はもう当たり前のように持っている。その上呆けて見苦しくなるのは切ない。

 ああ・・・、みんなため息をついて、それでも何とか頑張っている。

『ポラーノの広場』124。

2013-10-19 06:16:07 | 宮沢賢治
「あ、こいつだ、そらね、」見るとそこにはファゼーロが作ったらしく一本の棒を立ててその上にボール紙で矢の形を作って北西の方を指すやうにしてありました。


☆兼ねているものを査(明らかにする)。
 翻(形を変えてうつす)謀(はかりごと)が溢れている。
 律(決まり)は常に、死也。

『城』1419。

2013-10-19 06:01:29 | カフカ覚書
「なんともひどいもんだ」と、やがて彼は言って、帽子を額からすこしずらした。なんだと? この男は、おそらくKが橇のなかにいたことを知らないはずなのに、なにをひどいことなどとほざいているのだろう。

 額/stirn→stern/星、運勢。
 橇/Schlitten→Schrift/文字、書いた物。
 ひどいこと/entsetzlich→Ende setzen/死、定める。

☆「恐ろしいことだ」と、彼は言って、わずかに運勢をずらし、警戒した。(なんだと?)この男はKの文字(書いた物)への猶予が真実らしいことを知らないはずなのに、そもそも死をどう定めようというのだろう。

*文字(書いた物)とは、聖書を暗示しているのではないか。