続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

今日の愉しみ。

2013-10-22 06:47:52 | 日常
 今日は植物観察の講座で、衣笠山へ行く。
 偶然、近所のエイコさんと一緒になり愉しく会話を重ねている。向いている方向が同じだと、何を聞いても何を話しても言葉に情感がわき、言葉の意味が広がってくる。不思議に共感できるのである。

 パスモ、小銭入れ、ハンカチ、ティシュ、小さなノートに鉛筆・・・まるで子供の遠足みたいに、浮かれた気分でいる。天気も怪しいけど、何とか雨だけは降らないでほしい。

 
(外へ出なくては!)自分を無理にも奮い立たせて外へ出るように仕向けている。
 今日の場合も、申し込み→抽選→決定を経て出かけるという手続きを踏んでいるから、《キャンセルなどはとんでもない》という絶対命令を自分に下して出かけるのである。

 切羽詰らないと、どこへも出かけられない。「外にいるほうが好きだから」という人を羨ましいと思う。外を自分の庭と思えば世界はとてつもなく広がり、空気は自由に満ちている。少なくとも狭い家の中に閉じこもり夢想にふけっているよりはずっと価値ある過ごし方のように思える。

 貝のような生き方は・・・貝のようでもいいと思ったり、それではいけない!と自分を叱咤したり、迷いの多いしまりのない日常。ゆ~らり、揺れながら生きている。

『ポラーノの広場』127。

2013-10-22 06:40:41 | 宮沢賢治
 ファゼーロはよく走りました。
 わたくしもずゐぶん本気に走りました。
 やっとそこに着いてファゼーロが立ちどまったときは、あたりはもうすっかり夜になってゐて樺の木もまっ黒にそらにすかし出されてゐました。


☆双(二つ)の翻(作り変える、形を変えてうつす)で、記(書きとどめている)。
 双(二つ)を記(書きとどめる)律(けまり)也。
 化(形、性質を変えて別のものになる)を黙って告げているので、推しはかること。

『城』1422。

2013-10-22 06:22:38 | カフカ覚書
Kは、返事をしないで、橇のほうをむくと、扉をあけて、なかに置き忘れた帽子をとりだした。コニャックが踏み台のうえにしたたり落ちているのに気がついて、いやな気持がした。

 あける/offnete・・・打明ける。
 橇/Schlitten→schlift/書いた物、文字。
 帽子/Mutze→Mythe/神話、伝説。
 とりだした/holt→Holle/地獄、冥土。
 コニャック/Kognak→Kognat/血族。
 したたる/tropfte→Tropf/間抜け。
 踏み台/Trittbrett→Treuebruch/不忠、反逆。

☆Kは返事をしないで、書いた物を考え、冥土の伝説の存在を打明けた。血族の間抜けな反逆に気がついていやな気がした。