続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

極意。

2013-10-18 06:40:57 | 日常
 『7人家族の真ん中で』のファッジさんを、つくづく感心して見ている。

 先日も旦那さんが「どうしてお母さんやおばさんと話していると喧嘩になり、疲れてしまうのだろう」と言ったのに対し、息子さんが「お母さんは二人に不利になることを言わないからだよ」と応えている。


《相手の不利になるようなことを言わない》
 これこそ、平和の極意であって、最高の思いやりである。


 それに引きかえ、わたしなんかはよく気を付けているつもりでも・・・。
「お前がバタッと戸を開けると、ドキッとするよ」と、夫が言うので、
「なんで?」と言ったら、
「なに、文句言われるのかと思って」という。
「・・・」(ゴメン・・・そんなに文句言ってないでしょ。)


 先日来訪の孫、いつも穏やかで、こちらがちょっと孫に不利なことを言っても、済まして話を切り替えてしまう。
「キヨちゃんはえらいねぇ、喧嘩しないもの」と言ったら、
「キヨちゃんは、喧嘩のやり方がわかんないの」と。

 穏やかな暮らしの極意、それは《相手の不利になるようなことを言わない》このことに尽きるかもしれない。

『ポラーノの広場』123。

2013-10-18 06:32:20 | 宮沢賢治
ファゼーロは爪立てをしてしばらくあちこち見まはしてゐましたが、俄かに向ふへ走って行きました。ファゼーロはしばらく経ってぴたりと止まりました。


☆双(二つ)の律(きまり)を兼ねて画く講(はなし)である。
 双(二つ)の考えを継(つなぐ)のは、詞(ことば)である。

『城1418。

2013-10-18 06:16:03 | カフカ覚書
Kとむかいあった相手の紳士は、依然としてだまっていた。そのひろい胸のなかには言うべきことを口に出すのに必要な息が足りないとでも言わんばかりであった。

 ひろい/breiten→bleiben/そのままである、残っている。
 旨/Brust→Blut/血、生命、種族、血族。

☆Kとむかいあった大群(大勢に人々)は、依然として沈黙していた。その残っている血族には、言うべきことを告げるのに必要な息(生命)がなかった。