続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

忘却力の増幅。

2014-02-25 07:13:37 | 日常
 記憶力を鍛えることなくここまできたので、覚えることにはトンと自信がない。だから学習能力に欠けていたかもしれないが、(勉強なんて日常生活には関係ない)くらいの不遜な態度を抱いていた。

 ところが近年、日常生活を脅かすほど忘却力が進み、マイナスゾーンへまっしぐら。恐怖に近いものを感じている。
 記憶力を鍛えることは非常に大切だったのではないか、そのことにより忘却力の進行を食い止められたのかもしれない。

 時すでに遅し・・・。
 今、受けた電話は誰から?
 TVに映った人の名前は?
 わたしは何をしようとしているの?(大ボケ)

 恐れている認知症、ドッキリ、危ないな、と思う。

 昨日も、お風呂に入ろうとして点火していないことに気づいた。適温になるまで冬季は40分はかかるのに・・・。

 こんな風である。他者への危害、損壊がないだけマシだと慰めているが、日常生活の欠損は思い出せないほどある。(まずいな)生活に緊張感が足りないのか、物理的な脳の劣化か・・・萎れゆく哀れな定めと甘受すべきか。


 もともとこの程度のとろい人間だったものを、今頃になって気付いただけなのかもしれない。(どっちもどっちだけど)

『ポラーノの広場』250。

2014-02-25 06:57:24 | 宮沢賢治
「いゝえ。そのときは二十日の月も出てゐましたし野原はつめくさのあかりでいっぱいでした。」
「そんなことが証拠になるか。そんなことまでおれたちは書いてゐられんのだ。」
「偽だとお考へになるならどこなりとお探しくださればわかります。」
「さがすさがさんはこっちの考だ。お前がかくしたらう。」
「知りません。」
「起訴するぞ。」
「どうでも。」
 二人は顔を見合わせました。


☆普く自由な化(形、性質を変えて別のものになる)を合せて推しはかる也。
 現われる章(文章)の嘘は諸(もろもろ)の欺(嘘を言って人を騙す)の講(はなし)である。
 譚(ものがたり)の構(組み立て)は全て智(物事を考える能力)で、鬼(死者)を蘇らせている。
 字の図りごとで、信仰を現わし、号/叫んでいる。

『城』1546。

2014-02-25 06:40:29 | カフカ覚書
「もうとっくにその時間になっているんです。わたしとしましては、尋問の邪魔になっては悪いとおもったものですから」
「そんなに重要なことだと考えていたんですか」
「もちろん、そうですとも」
「それでは、尋問をことわってはいけなかったかもしれんな」
「そうですよ。おことわりになるなんて、もってのほかです」


☆「すでに死期は過ぎているのです。わたしは尋問を邪魔してはいけないと思ったものですから」
 「そんなに大事なことなんですか」
 「そうですとも」と、亭主(監視)は言った。
 「断るべきではなかったのか」
 「そうです、そうするべきではなかったのです」

*尋問/verhor は、verfolgen/迫害する を暗示しているかもしれない。