続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

今日の日に感謝。

2014-04-02 06:42:28 | 日常
 隣のご主人は去年脳溢血で入院し、左半分の自由を失ったものの、家で過ごせるまでに回復し今月末には退院の見込みらしい。
 
 あの日「邪魔な石を退かして」と頼みにいったら、奥さんが「留守なんです」といい、「何時ごろ帰ります?」と重ねて尋ねたら「帰りません、入院して一週間になりますが、退院の見込みどころかもう家には戻ることは出来ないような状態です」と衝撃の言葉を聞いてから早半年・・・。

「そう、よかったですね。奥さんも風邪も引かずに乗り切って、大変でしたね」と言ったら、
「毎日通いました。でも、並木(横浜市大病院)の方に転院してからは、コンビニのバイトも週5回に増やしているので一週間に2回しか行かれませんでした」という。
 わたしがバスに乗るような距離も「バスなんかまどろっこしくて待ってられないわよ」と、歩いてしまうくらい元気のいい人。

 
「帰ってくるとなると、また忙しくなるわ、わがままな人だから」と、笑った。

 去年の夏には隣でいただいた朝顔の種を撒き、ずいぶん沢山の花を咲かせ、それをご主人が愛でていてくれたことなどを思い出した。(面倒なので今年は)と思っていたところに退院の朗報、やっぱり今年も、朝顔を咲かせなくては!


 退院を聞いて娘さんに「あの(仕事で使う)安全ベルト、どこにしまったかな」と尋ねたらしい。奥さんは「もう、処分したのよ、とうてい出来ないと思って。本人はまだ働く気でいるのかしらね」と苦笑い。
「それだけ元気が出たなんてすごいじゃない」と返したけど、複雑な気持。

 右隣のご主人は、それこそ、20年も前に倒れ、不自由なまま健在。この度は左隣にあるマンションの方、裏の奥さんも寝たきりになって十数年、施設に入居したまま・・・近隣の人たちの少しづつ病んでいくのを見るのは辛い。(明日はわが身)を胸に刻んで、今日の無事に感謝している。

 行くことが躊躇われるほどの状態だけど、今日は「歩こう会」の実施日、大岡川の桜を見に行く。がんばりたい・・・。

『ポラーノの広場』284。

2014-04-02 06:25:09 | 宮沢賢治
そして八月に入りました。その八月二日の午すぎ、わたくしが支那漢時代の石に刻んだ画の説明をうつらうつら写してゐましたら、給仕がうしろからいきなりわたしの首すぢを突っついて、
「所長さん来いって。」トイヒました。わたくしはすこしむっとしてふり返りましたら給仕はまた威張って云ひました。


☆永遠に合(一緒になる)新しい永遠の合は、字による化(形、性質を変えて別のものになる)である。
 語(言葉)で試みて納め、換(入れ替わる)二つが題(テーマ)であり、析(分けること)を告げる。
 較(くらべて)接(つなぐ)妙(不思議)で、視野を究める。詞(言葉)の趣(狙い)は訥(口が重い)。
 諸(もろもろ)張(意見を展開する)記(書いた物)は変(うつりかわる)ので、究める詞(ことば)の意(考え)を調べ、運/めぐらせる。

『城』1581。

2014-04-02 06:01:42 | カフカ覚書
「父は靴屋なんです」バルナバスは、きっぱりと言った。
「父は、ブルーンスヴィックから注文を言いつかっていたのです。それで、わたしは、父親に使われている職人なものですから」
「靴屋ー注文ーブルーンスヴィック」Kは、これらの言葉をすべて永久に廃語にしてしまうとでもいったような苦りきった口調で叫んだ。


☆「わたしの宿命は過失(負債)にあります」バルナバス(北極星の化身)はきっぱり言った。熱心な代理者から言い遣っているのです。それでわたしは同輩なものですから。
 「過失ー命令ー熱心な代理者」Kはたえず役に立たないその約束を怒りに歪んだふうに叫んだ。